青い空にくっきり白い入道雲がのびています。
梅雨は明けたそうです。 17日山鉾巡行。
雨の心配がない巡行日なんて、久しぶりの気がします。
連休最終日16日の宵山は、日中35℃の猛暑。
夜の賑わいは40万人の人出だったそうです。
私は、17日夕刻から行われる神幸祭(おいで)のために、
神さんの御霊が、遷し終えられた御神輿の鎮座おわします
八坂神社へ・・・・

四条通の歩行者天国〜東の終て
この石段下にて、明日18時〜三基の御神輿が「差し上げ」
を行い「神輿渡御出発式」。その後氏子地域を巡り、御旅所へ。

たまたま、宮司さんが観光客に説明されていたところ。
普段は、八坂神社内で大事に各蔵に納められている
御神輿は金色ピカピカです。
祇園祭とは平安時代に始まった「祇園御霊会」が起源
とされます。神泉苑にて当時の日本の国の数にあたる
66基の鉾を立て、神輿を送り、流行っていた疫病や
災害を鎮め、平安を祈った行事だったのです。
自由に飛び回れない日本の神様は、モノについて動くと
考えられていました。鉾は神が宿る依代。なので鉾の
先には光りモノがついています。(刀・月など)
山は、先頭が松や杉だったりします。(岩戸山だけは、
例外なのです。三人の神さんを載せてはるから?)
神さんに奉納する行事が、目白押しの宵山の八坂神社。
今晩は島根県県人会主催の「石見神楽」の公演が
ありました。石見神楽は島根県の西、浜田市などで続く
民俗無形文化財です。
「石見神楽」ずっと以前から一度見てみたかったのですが、
たまたま新聞で奉納されるという記事を見つけたので、
来てみました。なんと八坂神社は40年に一度の巡回らしい。
次の機会は、はたして・・怪しい年齢になりそうだ。
思っていたよりエンターテイナー性の強い舞台でした。
いわゆる静かで優雅な神楽とは違って、能・狂言・歌舞伎に
演劇性が加わって、軽快かつ激しいお囃子に舞踊り。

楽箏は楽譜なしで、音頭を取る太鼓方が二名、合わせ鉦、
横笛の4名です。盛り上がる場面には、口上や舞歌、掛け声
を絶妙な間合いで入れています。
でんつく、じゃんじゃん。。派手な音楽は、韓国の舞音楽に
似ている気がしました。日本海側の文化圏だけに、影響はある
かもしれません。
衣裳も赤・金・黄色と派手で、激しく回り踊りながら早変わり
するところもあります。面を付けたり、つけなかったり、口上
の台詞が入ったり、ちょっと京劇みたいなところも。

演目は記紀に関連した出し物が多いです。
「天神」「牛若丸」「大江山」
大江山などは、酒呑童子・金太郎・その他の鬼達も
いっぱい出てきて賑やかでおもしろかったです。
そして、「石見神楽の華」といわれる「大蛇(おろち)」

素戔鳴尊(すさのおのみこと)が、八岐の大蛇に毒酒を
飲ませて、その酔わせたうちに退治する出雲の神話。
大蛇から稲田姫を助け、大蛇のお腹から銘刀
「天村雲(あまのむらくも)」を取り出すこともでき、
めでたしめでたし。
一人が一つの大蛇の衣裳を被って、伸縮自在に動かし、
表情豊かに演じる様、迫力ありました。
あの衣裳は、きっと紙で出来ているのでしょう。
なが〜い提灯みたいでした。紙なら軽いし身に纏えます。
石見は、じょうぶな石州和紙で有名です。
そう、演じる舞などで、小道具として刀や鉞など刃物を
やたら振り回す見せ場が多いのも、「タタラ製造」の
土地柄なのでしょうか??
地域性のある伝統芸能は、おもしろいです。

今年は古事記編纂から1300年の節目。
7月28日〜9月9日まで京都国立博物館で
「大出雲展」
開催されます。そのキャンペーンも含めた催しでした。
夏休みの大盛況になったらいいですね。

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