2025年 01月 19日
令和七年大和参詣の巻 |
令和七年大和参詣〜
お天気はよかったですが、風の強かった大安吉日。
初詣期間は登拝中止でした。山の上は結構寒いでしょう。最近は人も多くなったので、軽くみていると危険です。 摂社に薬の神さま「狭井神社」がありまして、拝殿の裏には「薬井戸」という湧水が湧いています。硬度高めの名水であり、近辺の酒蔵も同じ水脈を仕込み水に使用していると思うのですが、年始から渇水の恐れがあるとのこと、配水を中止していたそうです。 私が参拝したときは再栓していましたけれど、ポリタンクを持って大量に持って帰る人の列も絶えず…あまりにも度が過ぎるとせっかくの恩恵も受けられなくなります。そうでなくとも普段より参拝者が多いのですから。SNS効果もあって、もう少し神聖な気持ちでお参りできないものか?と思うこと屢々。 

東塔だけが遺るかつての隆盛を想像するしかないお寺でしたが、1967年より高田好胤管主のご尽力で白鳳伽藍の復興が始まりました。金堂、西塔、大講堂など次々と再建され、1998年世界遺産登録に至ります。薬師寺は「写経道場」があるほどに、薬師寺建立の天武天皇の発願から写経の修行を勧めています。民間に募られた写経を納めることによる寄付活動は、再建のための大きな力になりました。
乙巳の干支に因んで、三輪明神大神神社は多くの参拝者で賑わっていました。
三輪山をご神体とする神社は、万葉集にも詠われる「味酒(うまさけ)の三輪」で、お酒の神さまでもあります。ご祭神の大物主大神が蛇の姿に変えたと伝わる神話から、蛇体の神とされ、境内の彼方此方に巳さんの好物の卵とお酒がお供えされています。


今年の乙巳は、1380年前に起こった大化の改新とおんなじ干支です。世の中に何か大革命があるのでしょうか。独裁者が乱立して暗黒の闇が立ち込めないとよいのですが。。
大化の改新から平城京に遷都されるまでの白鳳文化の時代を代表とする法相宗大本山 薬師寺、其の後の天平文化を代表する律宗大本山 唐招提寺にも久しぶりに行ってみました。JR桜井駅から天理駅に戻って、近鉄に乗り換えて西の京駅へ。駅から徒歩で散策できます。

広い境内に建物も佛像も国宝揃いで見処いっぱいですが、朝鮮半島の影響を受けた薬師寺の聖観世音菩薩像、薬師三尊像、左右非対称、大らか且つ優美です。
奈良は少人数で廻るツアーをよく見かけますね。旗を持ったガイドさんが、「身体が蛇で顔がお爺さんの神さんは、もう公開が終わったんですよ。辨天さんも」と質問に答えてました。宇賀神さんも祀られているのですね。縁起良い初詣の期間は過ぎたみたいです。かえって空いていてよかったけど。
唐の高僧鑑真大和上によって、天平宝字三年(759)創建された律宗大本山 唐招提寺。日本史の教科書でもお馴染みの有名なお寺は、薬師寺の北側にあります。井上靖の小説「天平の甍」、鑑真が苦労して来日したドラマを想像して読んだものです。久しぶりに行ってみたら、なんと!中国人観光客ばっかり!境内で自分の写真撮って帰る人ばっかりですが!?
天平建築の堂々とした屋根と柱のバランスも素晴らしい。
今回の新発見は、近鉄線の脇にある「がんこ一徹長屋」という施設。敷地内に奈良の伝統を継なぐ6軒の職人工房があり、一刀彫、赤膚焼、奈良筆などを制作する様子を見学しながら購入もできます。大塩恵旦工房の赤膚焼は、伝統的な可愛らしい赤絵よりも、薬師寺塔壇の下から掘られた土を焼き〆したピカピカの金属の様な陶器の方が主力でした。小堀遠州七窯のひとつですが、遠州好みなのでしょうかね?
其の中でも奈良の「墨運堂」の直営店と「墨の資料館」に寄ることができてよかったです。思いがけず、定価の二割引きで墨を購入できました。
長屋を出て向かいに建つ墨の資料館は、閉館ギリギリだったのがとても残念でした。珍しいさまざまな形と模様の入った記念墨の展示が面白い。松煙と油煙から作られる墨の作り方の説明、実際に職人さんが墨を作る所も拝見でき、握り墨の体験もあるそうです。季節や日時によって実演時間は異なるそうですので、事前の確認が必要です。薬師寺の白鵬伽藍の復興も写経運動で行われました。書道とお寺の関係が深くて、よい散策路です。
気になる手打ち十割蕎麦のお店もありました。何やら美味しそうな気配。営業時間外でしたので、また次回。
むかしはもっと境内も広かったのでしょう。自然が広がる景色と寺院建築を眺めてのんびり。なだらかな山並み、古墳が見えるのは、奈良盆地の景色の良さですね。遠くに若草山も見えます。早春を告げる山焼き、今年は1月25日土曜日です。
by mottainai-amata
| 2025-01-19 16:21
| 街に美を漁る会
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