2024年 06月 26日
梅雨明けの読谷村 やちむんの里 |
青い空と海を見ないと沖縄旅の醍醐味は半減です。
今回、那覇市中心街の西側、ゆいレールの旭橋駅の近くに宿泊したのですが、「波之上」いう地名があります。調べてみたら、沖縄では珍しい「波上宮」という神社がありました。沖縄は自然信仰が根強く、戦時の本島はことごとく焼け野原にされたので、神社仏閣は少ないのです。「琉球八社」といわれ、八つの神社しかありません。京都の様に街中をちょっと歩いたら古刹があり、ご本尊ご開帳みたいなご縁はまずありません。
想像とは違って、小高い丘の上にある立派な神社でした。乾いた心地の良い風が吹いてきて、おかげさまで旅先にて清々しいお参りになりました。早朝にも関わらず、結構頻繁に来られていました。地元の信仰が篤いみたいですね。
来る途中、面白いなと思ったのは、沖縄で滅多に見かけることはない宗教団体の事務所が集まっていること。天理教に創価学会、阿含宗、、、大きな神社の周りだと共生しやすいのだろうか。。
由緒を読むと、何と熊野三所権現さまのお告げで建てられた神社でした。琉球八社の最上位に位置する、琉球王朝時代から信仰を集めてきた由緒ある神社でした。海岸沿いに立つ神社ならではですね、海上交通の安全、豊漁祈願の「なんみんさん」とよばれて親しまれてきたそうです。丘の下はすぐビーチが広がり、那覇港も近くです。
利便性が良いのは海洋だけではなく、かつて旭橋駅には沖縄県営鉄道の那覇駅があったそうです。ホームの下に円形の遺構がありますが、其れは転車台の跡なのだそうです。久茂地川が流れる土地柄、物流の中継点だったかと想像します。
飲食店やカラオケスナック、安宿の跡が残り、かつては歓楽街だったと思われる匂いがぷんぷん。
朝ごはんを食べる目的もあった朝の散歩でしたが、24時間営業しているという食堂の情報は、残念ながら過去のモノでした。昼からに変更になっていました。旭橋駅は便利なのでビジネスホテルはたくさん建ちましたが、時代の流れでしょう。
今回も滞在中、何軒かお世話になりました。萬商店でも売っています。お店の皆さん働き者です。早朝から流行ってますよ、なんだか嬉しいですね。
何時見ても大きな北窯。お尻も大迫力な登り窯の遺構です。
赤い瓦屋根と青い空とのコントラストがきれいですねー。THE 沖縄です。
里の敷地内には、約20軒ほどの窯場がありますが、今や周りにもいっぱいできています。やちむん御殿が建っているほど、羽振りの良い所もありました。
琉球再生ガラスの第一人者、稲嶺盛吉氏が年末亡くなられたと伺いました。工房はひっそりしています。工事の足場が組まれていたので改装されるみたいですね。後継の息子さんは、何処で制作されているのでしょう。国際通りには作品が並んでましたから、何処か借りておられるのか。庭には材料になる廃瓶の山でした。世界的に沖縄のガラス工芸を知らしめた稲嶺氏の功績は大きいです。
相馬正和親方に会いに来ました。
近年新築されたショールームは、おしゃれな群青色。
また今年も来ましたよ!
別注の片口作っておられました。熟練の手わざですね、ほぼぴったりの大きさで並んでいます。焼成すると約2割ほど縮むそうですので、一瞬大きく見えましたが、お店のテーブルにちょうど良いサイズになるのでしょうね。注ぎ口もキレがよさそう。やっぱりキャリアの差です。尊敬します。そして、仕事が早いっ。
親方お忙しいなか有難うございました。
夜の梅(虎屋の羊羹?笑)と、台湾のウーロン茶で、ゆったりゆんたくさせて頂きました。
せっかく梅雨明けしたので、読谷村の漁港、観光地にも行ってみましょうーー。
by mottainai-amata
| 2024-06-26 16:59
| クラフトあまた沖縄たより
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