2023年 09月 29日
九州民陶 小鹿田焼・小石原焼入荷しました |

大分県日田市の小鹿田焼皿山にて仕入れしたのは、大らかで土ものの重量感ある雰囲気の
柳瀬朝夫窯さんと、白地の化粧土に飛びかんなや刷毛目の繊細な模様を施した小袋製陶所さんの2軒。
平たい茶碗、向付にもご飯にも。高台が高いのは陰影ができて食卓に変化が出ます。これからの季節、野菜の炊き合わせも合いそうです。
大好きな蓋もの!
私自身店にないと落ち着かないので、郷土発酵食品のうるかを入れる壺の需要がある小鹿田焼は、何時行っても蓋ものの多様性があります。今回も大きさ、色いろいろ見つけてきました。
かつて民藝運動の牽引者たちが小鹿田の皿山をこぞって訪問したとき、イギリス人陶芸家 バーナード・リーチが指導して今も継承している「リーチハンドル」
「取ってつけた」ハンドルではなく、樹から枝が生えている様に一体感のあるハンドルが理想です。湯呑み文化だった日本に、用の美のマグカップももたらしました。
かといって、お茶を飲むときはやっぱり湯呑み。
寒くなるとこういうたっぷりした筒形の湯呑みで飲む番茶が最高。冷めにくく、温もりがあります。
久しぶりに昔ながらの土瓶、懐かしい紅葉の型抜き模様の湯冷ましにも出会いました。
小袋製陶所さんにて、お客さんからの懐かしの復刻版がたまたまありましたので、分けて頂きました。最近は民藝館や博物館でしか見かけることがなくなりました。手前が「鳩徳利」奥が「口付き」です。鳩徳利は、尖んがったお尻の方を火鉢の灰のなかに沈めておけば、お燗酒が楽しめるというもの。口先からお酒を注ぎます。なかなか洒落たデザインです。くっつきと呼んでいる口付きも焼酎の前割りに使ったり、日本酒の徳利として使いますが、蕎麦つゆ徳利としても趣があります。
そんな懐かしいものをリクエストで作ってくださるのならば。と、昔からある丸いデザインのくっつきをお願いしてきました。いわゆる沖縄のカラカラの様な平べったいくっつきが欲しいですね。時間は急ぎません。楽しみに待っています。
小さくなればなるほど手間です。お箸置きとしても手塩皿としても使える長角皿は、飛びかんなの丸いお皿を作って、半生のときに切り取ってあります。何という贅沢なお皿でしょうか。
横から見ると浮いた感じで高台もあるのがわかります?
作りはちゃんとお皿なのです。
柳瀬窯さんの線太く豪快かつ、素朴な小鹿田焼も魅力的。
どうぞ比べながらご覧いただきたいです。
小石原焼は、民陶祭が終わってからたくさん入荷します。
窯場のショールームの一点ものは届いていますので、常設も充実しております。
安心して使える丈夫でやさしいマルダイ窯さんの小石原焼もどうぞよろしく。
by mottainai-amata
| 2023-09-29 11:53
| 九州民陶
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