京の節分会 2023 |

今日から立春となりました。
風は冷たいですが、暦の上では春になります。昔から季節の変わり目には邪気がウヨウヨするといわれており、其の邪気祓いなる最大の行事が冬から春に向かう「節分行事」であります。「3年ぶりに〜」と、連日紹介されることが多かった今年の節分行事に私もちょっと心踊りました。

ずいぶんご無沙汰で壬生寺の節分会をお参りしました。今年は露店も賑やかで、厄除けの焙烙書きも盛んでした。

素焼きのお皿に厄年にあたる家族の名前と年齢などを書いて納めると、春の壬生狂言中の見せ場「焙烙割り」にて、豪快に割られて厄祓いとなります。

山積みになった焙烙、地元の奥さま方が休む暇もなく墨書なさってます。家族分の焙烙を納めるとなると、一家庭数枚求めなくてはいけないので、豆を食べる数ほどじゃないけど結構な重みになりますねー
「家内安全」「商売繁盛」などの願い事を書いて奉納すると福を招く。という風習は壬生寺だけです。裏鬼門(南南西)に当たる壬生寺の節分行事は900年あまり続いています。

日本最古のパントマイムである壬生さんの狂言も楽しみました。2日・3日の17時〜20時の各時きっかりから、「節分」の演目のみ繰り返し4回上演されます。赤鬼を追っ払う豪快な豆まき、毎回掃き掃除が大変そうです。上映中は写真撮影禁止なので、終わってから舞台の雰囲気を収めました。無駄を削ぎ取った本当にシンプルな舞台、破風の向こうにJR車両の往来が見えます。隣は幼稚園。小学生から70代までの地元市民が伝承してきた重要無形民俗文化財です。

壬生さんの御本尊は延命地蔵尊で、夏は地蔵盆でまた賑わいます。各町内にお地蔵さんのない町は、壬生寺にレンタル地蔵を求めて朝から行列ができます。境内の大きなストゥーパ(仏塔)を見上げれば、此処が京の地蔵信仰の聖地だと感じます。京の地元民で支えられてきたお寺という素朴な感じが良いですね。
周りのお店や、ろおじの風景も懐かしさが漂う四条大宮壬生界隈です。ちっさいときは境内がもっと広くて、露天も外まで溢れていた気がしましたけれども。。今はまた新鮮に見えますねー

大人になったところで其れはそれ、おでんとワンカップ大関の熱燗など楽しみが増えてよろし。
今年は京の節分会を梯子してみました。観光行事だけでなく、地元に根付いた素朴な迎春行事がまだまだありますねー、改めて本当に多彩。


「台所用品や文房具など、八坂さんの景品は実用的でムダがない」と、友人は書いてましたが、私はイチゴキャンディが当たりました。ジップロックでよかったけどねぇ。



バス道で何時も見ている巨木のモチノキ、東山仁王門のバス停前にある満足稲荷神社は太閤秀吉さん所縁の神社だそうです。長年通り過ぎてきましたが、初めてお参りしました。




所々雪の残る境内に焚き木を起こして、古いお札や家具の端板などを燃して暖をとる町内の皆さん。飴湯の無料ご接待を頂き、床机に座ってほっこり。


てくてく上がる東山通、次は丸太町通東入る聖護院門跡寺院。聖護院大根や銘菓八つ橋で有名な土地。此処は修験道の総本山、ちょうど厄除け開運護摩木焚き法要が始まるタイミングでした。


押し押されて、思わぬ最前列で山伏の問答事に立ち会うことに。迫力ある山伏の出で立ち、錫杖の音に抱っこされる子どもも不思議そうに見つめていました。


法螺貝の音高らかに太鼓が鳴り響くなか、魔除けの破魔矢打たれる修験道の節分会。非日常を味わいました。

此の日だけ宸殿の一部を無料拝観できます。天皇家と縁の深い聖護院は、調度品も襖絵も豪華で見事。役行者、不動尊を中心とする仏像もさすがに素晴らしいですね。

皆さんの目は一斉に外に向けられてますが、、、笑
時々、非公開寺院特別拝観で内部や収蔵品を見学できますので、ご覧ください。

福豆頂いてくじ運試ししながら、温かい飴湯に甘酒、おぜんざいのご接待を受けてブラあまたしてきました。此れで厄祓いもばっちりです!
ふと感じたのは、此の界隈は弊店のある東山区の史跡と似ています。熊野信仰厚い後白河法王を取り巻く家系と京の三熊野神社、太閤秀吉さんの神社、南には伏見稲荷大社との関係性、、、偶然ではなさそうな、、、今後調べてみたいと思います。
近くまで行きながら表鬼門の吉田神社参拝、宮中の恋文代筆屋さんの懸想文で有名な須賀神社まで時間が足りませんでしたが、京の節分行事は面白いですね。さすが、魑魅魍魎と共生きしてきた都が待ち望む立春です。

















