2021年 08月 01日
掃き清め、手作りほうき |
今日から葉月。京は夏の伝統行事 八朔(はっさく)の日で、芸舞妓さんが芸事のお師匠やお茶屋に感謝の気持ちを伝えて回ります。祇園界隈では朝からカメラを提げた観光客でいっぱいでした。しかし、例年の様に黒紋付の姿は撮れず、規模もかなり縮小された八朔でした。
大荒れのお天気でした昨日の祇園祭最終日、疫神社の夏越の祓の神事が終わって、今朝はカンカン照りの大暑です。神輿洗いの日、前祭の巡行の日前後(梅雨明け)、後祭の還幸祭、夏越の祓式と、節目の日は雷雨が発生して荒れるのが不思議です。長年つづく京には、目に見えない力が動いているのでしょうね。祖母は「むかし祇園さんの奥に池があって、大きな龍が住んではって、日照りのきついときは龍神さんの力で雨を降らせてもらうんや」と、言うてましたが。
また、「胡瓜は池の河童が悪させんように捧げるもんやさかいに、氏子さんは食べたらあかん」などなど。
昨日の大雨によって、穢れも疫病も流されて鎮まればよいのですが、、、、
古来より、ほうき(箒)には「帚木神」という神さまが宿る依り代だと信じられてきました。「掃き清める」という習慣は、特に日本人の遺伝子に組み込まれた行いです。万葉集にも詠まれております。神社仏閣だけではなく、何の職業でも先ずは清掃、清浄が基本です。しかしながら、此のほうきという道具は、世界中で使われていて、古代エジプトでも使用されていました。
民俗学研究者 吉野裕子氏のほうき考は、いま読んでも大変興味深いです。<吉野裕子全集 第5巻 日本人の死生観・陰陽五行と日本の民俗> 人文書院
他、沖縄のクバ扇にも鋭い洞察する<「扇「性」と古代信仰の秘密を物語る「扇」の謎>学生社1970年
此方もオススメ。
弊店では、佐賀県のほうき職人 島義隆さんのほうきを扱っております。
耐久性にも富んだ、大変美しいデザインです。
過日、棕櫚のほうきがばらついてうまく掃けなくなったとの連絡を頂き、ご愛用のほうきを島さんに修理依頼しました。二つ返事で受けてくださり、「1日でもご迷惑かけてはいけない」と、すぐにお送りして中一日、びっくりしました。アッという間に新品同然で戻ってきました。
お客さまに、あまた座敷で試掃きして頂いたら、「前よりも軽くなって、掃きやすいです」喜んで頂きました。あっちもこっちも、、、ついでに座敷をきれいにお掃除してくださいました。笑
材料費が年々高くなってきていますので、決して安くはない道具ではありますが、此の様にアフターケアがしっかりしていて、愛着が増す相棒となるならば決して高くはありません。
第一、掃くときの「シャッ、シャッー」という自然の音に癒されます。
小生は自称ほうき収集家ですので、あらゆる素材とデザインのほうきの愛好家ですが、見ていて飽きない手仕事の愛らしさまでも感じます。
先人は、誰しも何処ででもほうきを手作りしていました。「ほうき草」と名付けられた植物もあります。そんな身近な道具を大事に使う、極めてECOな生活をお勧めします。特に暑い夏は、掃除機の熱風と騒音から逃げたい。と、人間もペットも感じる正直なきもちでしょう。
ツキイチ建仁寺塔頭 両足院の坐禅の会。
蝉の大合唱が身体に染み入る朝でした。まるで蝶々の様に蝉が飛び交ってます。
清掃されて馴染んだ木の縁は、いつ来ても清々しくきもち良い。
できたら此のまゝ昼寝させて欲しい。笑。
京都も蝉といえばアブラゼミだったのが、近年気がつけばクマゼミに取って代わりました。じぃじゃなくて、シャーです。
生息域が変わってしまったのでしょうか。温暖化の原因でしょうか。
東から梅雨が明けるくらいですから、知らぬ間に環境は変化しています。
by mottainai-amata
| 2021-08-01 11:00
| 手作りほうき
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