2021年 05月 22日
梅雨の『書・コトハジメ』ご報告 |
雨がちょうど上がる合間のあまたの会、『書・コトハジメ』第1班水曜日の会。
非常に湿気がありますので、墨は濃いめに控えめに。
Tさん自運の仮名作品、万葉集「つらつら椿〜」が数ヶ月経て、晴れて無事完成!
決してつらつらではなく、真剣勝負で納得がいくまでトコトン試行錯誤されました。
其の成果が表れ、やわらかく書き込まれた線の良い作品が出来ました。
落款の朱が入ると、紅一点華やぎますね。
行書に挑戦されるMr.Kさん、一字一字離れていた文字が全体的に流れてきました。
書き順が違うと、どうしても流れが止まってしまいますね。
途中から修正されましたので線がスムーズに。見ている此方も勉強になります。
何を書こうかな、もう「心」の字は諦めた。。と、迷っておられましたが、
季節にぴったりの「若葉新緑」に取り組む女将さん、色紙に清書して、次回はぜひお店のインテリアにしてください。良いのができると思います。時折、もしもし?お客さんからのお電話、定休日もお忙しい様で善きことです。
書の会の日の書き始めから筆が慣れているように。と、家で練習してから参加して頂いたり、写真を撮ってチェックしてくださったり。皆さん本当にご熱心。
いろはから始まる新入生のHさんには、励ましのお言葉掛けて頂いて。皆で一緒に一歩づつ階段を上っています。
この会も続けてきて良かったなぁ。と心から思います。書の愉しみ、広げていきましょう。
朝チラッと見られたお天道さまも午後からまた雨に。。
ほんと、チョッとだけょーでしたね。
梅雨空の『書・コトハジメ』第2班土曜日の会を開きました。
Kさんの短冊型座右の銘シリーズ、続けて書くうちに著者の字のクセを掴まれた様ですね。まとめるのがとってもお早いです。お手本は漢字を大きく、仮名を細く小さく、時折縦横の線が長く強調されていますね。座右の銘集らしく、読みやすい字体になっています。
Oさんの千字文。先は長いですが、楷・行・草書を比べながら書けるのが良い勉強になりますので、最後の一文字まで頑張ってください。千字文は、四字一句250句、武帝が王子の手本用に王羲之書の中から千字集めて韻文にまとめさせたもの。古法帖臨書に必ず登場します。
Sさんの行書、やわらかく書く練習です。平仮名と漢字の強弱を身につける練習、「の」の元字は「乃」意識して書くことで、左右にできる白い空間の大小のバランスよくなりました。
ほんの僅か数ミリの違い、なのですが、其処に余白や線の強弱が生まれ、全体を見たときのバランスが左右されます。無駄を削ぎ落とした極限に書の美が宿ります。ほんま奥が深い。
やれ、お疲れさまです。本日は幸せ口福Day!
北野の粟餅を差し入れに頂きましたので、皆さんでほっこりお茶の時間。
出来立ての粟餅、香ばしい香りも甘さもご馳走です。むかしから変わらぬ素朴な味、この粟餅のみの一本勝負。次の十四代目澤屋さんも仲良く継いで欲しいですねー。
来月の『書・コトハジメ』12日(土)・16日(水) 14時〜16時です。
若干数お席ございます。初体験もご参加お待ちしております。
ようやく雨あがる。
今が好機だっ!「えき」美術館KYOTOへ。
土日曜日は3〜10階のほとんどの階が休業なので、止まる階が限られたエレベーターに翻弄されて右往左往で汗しました。お気をつけください。
『田中一村展』(6月6日まで。入場18時半、閉館19時)
一村の観音さまの絵が3点展示されていましたが、何れも安らか、純真無垢で癒されました。素朴そのもの。
きっと過日の佐川美術館の大回顧展でも観ているはず。。
ですが、対峙する此方の気持ちも、会場も変わると違うところに惹かれるのでしょうね。師と仰ぐ川端龍子の杜若屏風を本歌にした、一村流「杜若屏風図」余白の使い方が斬新でした。光琳→龍子→ときて、一村の解釈が面白い。
何の流派にも属さず真似ず、技巧に溺れることなく、描きたい対象に対して謙虚に取り組む。其れでいて頭の何処かでピカソの影響も受けている。。。感性を磨くのは場所じゃないですね。自分自身なのですね。
奄美で人生の覚悟を決めた孤高の画家、何時の日か記念館で奄美の風を感じて観てみたい。
久方のスッキリ晴れた夕暮れ。
ビアガーデン、カムバーーック!
by mottainai-amata
| 2021-05-22 21:08
| あまたの会ご案内
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