2019年 11月 12日
京都 韓国料理 桃李園と旬の 朝鮮かぼちゃ |
京阪藤森駅の近くで40年近くも営業されています「京都 韓国料理 桃李園」さん。
身体がシャキッと元気になる韓国の薬膳料理を食べたくて。
久しぶりにオモニに会いに行きました。
店の玄関から見えた黄色のまるまる肥った。。。。此れは!?朝鮮かぼちゃ。。。
韓国ではかぼちゃを「ホバッ」というそうです。今年は例年にない大豊作!
本場の韓国でもズッキーニをかぼちゃとして扱う店も多く、本物の朝鮮かぼちゃは
大変貴重らしいです。京都伏見のオモニの畑で採れるなんて、面白いですね。
(後日譚・桃李園さんより教えて頂きました。ホバッ(ッ)は韓国の発音でクに近い音、
韓国で売られている「エ ホバッ(ク)」は、赤ちゃんかぼちゃと呼ばれ、ズッキーニ
に似た野菜ですが、皆さんかぼちゃと認識しているとのことでした)
奥の長いのは、秋茄子は嫁に食わすなの収穫終盤になった秋ナスです。
一品づつ、オモニが自分の子のように愛おしそうに説明してくれます。
かぼちゃは冬瓜の含め煮のようにトロトロ。茄子もごま油が効いて美味しい。
蓮根のナムルもシャキシャキです。隠し味は柿酢でしょうか、コクがでます。
右の大皿料理は、ジャガイモ麺と野菜と牛肉の炒め物。韓国の肉厚の干し椎茸が
とてもいいお出汁、噛み応えも抜群。日本のどんことは違うなぁ。筍もしかり。
弊店でお選び頂いた韓国 金海窯の赤絵皿もご愛用頂き嬉しい。此方は我が子の様よ。
手前の緑の野菜は、朝鮮かぼちゃの葉っぱ。一本一本軸の繊維を取り除く、
下拵えが大変なうえに、炒めたり煮いたりしたら僅かの量にしかならない。
けれども味わい深い美味しい食材。自然の恵み、捨てるところはないですねー。
かぼちゃの実のジョン(煎・チヂミ)も戴いたのですが、焦って写真を忘れました。
身がぷっくり。箸休めのきれいな桜色の大根、良い塩梅に漬かっていました。
お次は黒ソイのムニエル。立派な尾頭付きの中でも更に大きいのを、ジャンケン
で勝った人から順番にサービスされました。水キムチ、特製タレ添えにて。
鯛やメバルは赤くて華やかなので、尾頭付きはお目出度い雰囲気。否、黒ソイは
黒々と地味ですが、実は脂が乗って美味しい高級魚。韓国では煮付けにしたり、
お豆腐を加えたスープにしたりして、たくさんの人が食べられるように工夫します。
こんな贅沢に一人一尾コースは滅多にないそう。
したらば我らも余すことなく戴きましょう。全員猫マタギ、お皿に残るはホネのみ。
ムニエルは身の弾力も甘みも丸ごと味わえる、きっと一番美味しい調理法でしょう。
桃李園さん自家製タレ。味噌や唐辛子の効いた発酵食品の絶妙なお味。
盛り付けられた朝鮮伝来の朝顔型のうつわの形もぴったりで良かったですね。
しかもよく使い込まれていて、渋い落ち着きを見せていました。陶芸家の個展で
出会ったうつわだそうです。とても大切にされていますね。
黒毛和牛の焼肉は更に美味しくなります。味を染み込ませたお肉なので、
そのまゝでも十分美味しいのですが、黒ソイに添えて頂いたタレを、またまた
リクエストしてしまいました。ジョンでも何でも合うピリ辛の万能タレ。
家でもぜひ欲しい。
一生懸命オモニが丸めていたのが此れ、コースの〆に当たる饅頭(マントウ)。
ひき肉と野菜の餡を小麦粉の皮で包んだ包子みたいですね、其れをスープと
共して戴きます。肉汁の旨味が溶け込んで、身体もあったまる上等の一品。
桃李園さんのお料理は「もういっぱい、入らない!」何時もそう思うのに、
次をサービスされると食べてしまう。何故かスルリとお腹に収まる不思議料理。
お野菜中心で、赤い唐辛子も見た目と違って全然辛くないからでしょう、
旬の滋養をいっぱい吸収できて、身体もシャキっと元気になって喜んでいます。
訪ねる度に新しい一品に出会えるのも楽しみ。韓国の家庭料理から薬膳料理、
はたまた宮廷料理まで〜〜本当に奥が深いです。
もちもちのゴッドハンドで何時までも京都から発信してくださいませ。
by mottainai-amata
| 2019-11-12 19:09
| オススメ美味しいところ
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