2018年 06月 17日
最後の「177回さんど塾」東山区芳野町 |
2、3年ほど前に陶工平野さんが引越しされて、工房と住まいの大きな敷地が
更地になって以来、この辺りざわざわし始めていました。
ぺんぺん草が生えて、土地の利用はどうなるんかな?皆がそう思って見ています。
そして、いよいよ、その周辺の土地を巻き込んだ大規模買収が成立し、
ホテル建設となることに。
近辺の借家の皆さんは次々と立ち退きとなり、老舗の陶器卸業ビルも売却され、
あたりはすでにシーンと静まり返ってしまっています。
ほとんど引越しされましたが、最後に残った2軒の民家。
此処もいよいよ、来月中に出なくてはならないとのこと。
毎月第三土曜日、老若男女問わず集まって、仕事や政治や文化や子育て〜〜
何でもかんでも語りあう「さんど塾」という会を続けてこられました。
今回は177回目。約20年住みなれたこの家を離れなくてはならなくなり、
引越し先では、こんな会を開けるスペースはないし、隣近所との兼ね合いもあるしと、
昨晩は、おそらく最後のさんど塾でした。
所狭しと絵や木工のオブジェなどが飾ってあります。ほんまに基地みたいで。
20年積み重なったあれこれ。
「どうせ潰すんやから、ゴミは置いたまゝ出たらええねん」そう言われますが、
要るもんとゴミの選別だけでも難儀ですよ。
さぞかし引越し大変やろうとお察し致します。
このスペースに、ご自分で作られた大きなちゃぶ台、ぐるり囲んで20数名。
この会の名物は「王将餃子と、特製お好み焼き食べ放題」「発泡酒飲み放題」
会費1000円也。
さすが177回のキャリア。昼すぎから始まって、日曜日になるくらいまで、
ワイワイやっているので、実際一日何枚ひっくり返してはるのかしらん。
相当数返してこられたわけですね。見事な名人芸です。
たくさんの方と出会える場を長い間ご提供頂いて、本当にありがとうございます。
こんな、京都東山区のおもしろい交流の場がなくなるなんて、すごく淋しい。
このまゝではできなくなる日も近い。
あまたが東山区に移り住んで10年になりますが、
この5年ですっかり町の様子が変わってしまいました。
気がつけば、地元の人がいなくなってゴーストタウンになるのではないかと、
本気で思う今日このごろ。
by mottainai-amata
| 2018-06-17 13:23
| 京都大和大路オーライ
|
Comments(2)
ごく普通の人々の暮らしのなくなった、テーマパークのような京都に魅力は感じません。
皆さんどうなんでしょうね。
皆さんどうなんでしょうね。
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山ん山さん
「ビジネスチャンス」や「今が売り時」という文句に踊らされて、
踊らな損、ソン!なのかもしれませんが、なんと薄っぺらな街になることか。
それも希釈されて、こんなもんかと思うようになっていくなら、誠に淋しい限りです。
町衆自治区が威勢を張っていたかつての京都は何処へ行ったやら。
「ビジネスチャンス」や「今が売り時」という文句に踊らされて、
踊らな損、ソン!なのかもしれませんが、なんと薄っぺらな街になることか。
それも希釈されて、こんなもんかと思うようになっていくなら、誠に淋しい限りです。
町衆自治区が威勢を張っていたかつての京都は何処へ行ったやら。
























