2018年 06月 09日
水無月 和菓子くらべ |
早く去ってくれないものか、始まったばっかりの京の梅雨。
梅雨の風物詩といえば、和菓子水無月。
一年の半期にあたる6月30日に各神社にて執り行われる神事「夏越の祓」。
過ぎた半年の厄や穢れを祓い、新たな半期の無病息災を願うもので、
鳥居に設けられた「茅の輪」は、各都道府県でも見られるかと思われます。
が、特に京都は、宮中の氷室の氷を食べて暑気払いを祈念した「氷室の節会」
と結びつき、この日間違いなく水無月を食べる習慣が残る土地です。
庶民の口には高嶺の花だった氷室の氷を、想像たくましく和菓子に形どりました。
<氷の結晶に似せた外郎生地に、厄除の小豆を載せた>
<氷室形に似せた>という説もありますし、外郎を葛製にしたものや、黒糖、抹茶、
味とアレンジしたものもあります。
各社予約販売も受け付けての集客戦です。和菓子の売り上げが低迷する夏において、
約1カ月限りの最重要商品。
「見た目さしても変わり映えしないのに、この店、あの店と何故に盛り上がれる?」
他府県のお客さまによく尋ね(呆れ)られます。
台の弾力、甘さ、載せられた小豆のバランス……なかなかの曲者でして。
高島屋チラシで注視「末富」さんの水無月5個2,970円は、高嶺の花ですね〜。
「天草創磁久窯」のお皿に載せた水無月は、下鴨神社近くの「宝泉堂」製。
大納言小豆にこだわったお店だけに、台はあっさりして小豆が引き立ってました。
「青梅」「紫陽花」工夫を凝らした芸術品。白餡と紅い梅餡が包まれた青梅、
断面の色彩も美しい。きんとんは、なかの粒餡がいかにも贅沢な粒餡でした。
<日本一、うすい和菓子> <くまもと名物 参百年の古き歴史を有し>と、栞にあり。
小麦粉、甜菜糖、けしの実、地玉子のシンプルな原料は、ほんのり甘く、
手で拵えるという神業的なうすさの歯ざわりが上品で、お抹茶にもつろくします。
「名物に旨いものなし」といわれますが、そんなことはございません。
京都も品格を失わないように精進せねば。
珍しくも美味しい到来もの、皆さま有難う存じます。
by mottainai-amata
| 2018-06-09 13:52
| 京都甘いもん
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