春を通り越して初夏みたいな気候でしたが、またクールダウン。
底冷えの冬を脱出して、せっかく春らしくなったのに、まだまだ春を愉しみたい
気分ですよね。急に桜が満開になってもらっては物足りない。。
北大路通にある京菓子處 吉廼家(よしのや)さんの「銘菓 おとぎ草子」
掌に載るような可愛らしいお菓子、春バージョンは色とりどり華やかです。
食べるのがもったいないような春らんまん。
でも、戴きますよ(笑)
鹿の子や薯蕷など、ちゃんとひとつひとつの和菓子の個性が表現されています。
おもたせに喜ばれるベストセラーは、4年に開かれるお菓子の祭典「全国菓子
大博覧会」第27回にて名誉総裁賞を受賞したそうです。
お菓子もパッケージもお手間いりですが、9個入り千円前後と良心的お手ごろ価格。
もちろん洋菓子にもありますが、和菓子の季節感とは、特別の心持ち。
京都には「今日は○○を食べる日」がたくさん暦にあるから、特別。
という訳ではないのですが。
つい、歳時記に合わせたお菓子屋さんの戦略に釣られてしまいますね。
来週はお彼岸。春はぼた餅、秋はおはぎ。
ご近所のお客さまからの嬉しい差し入れ。信楽なか工房さんの土鍋を使って、
美味しく小豆を炊いて作って頂きました。
こだわりの盛り付けにて、出来たてを器ごとおもてなしして頂きました。
私は口を開けて待ってるだけ(笑)
お互いに餡子が大好きで、小豆から餡を炊いている時間に幸せを感じる共通の想い。
先日、河瀬直美監督の「あん」という映画を観ました。
名女優 樹木希林が小豆の声に耳を傾けながら、それはそれは幸せそうに丁寧に
「あん」を炊いて完成させるシーンが登場します。
「いきなり水を掛けたら、小豆さんに失礼でしょう?」
とびきり美味しいあん炊きを学ぶどら焼き屋の店長さん=永瀬正敏は、
手先の不自由な老女役の樹木希林に対して、初めは変人かと紛うほどの不信感。
でも、生きとし生けるもの全てに敬意を表する彼女の人柄に心を開いてゆくのです。
絡み合う人びとに秘められた人生が、小さな町の一年間を通して綴られます。
時の移ろいを表す大きな存在は、満開の並木道、公園、小さな苗木の桜の映像。
春はもうすぐ。
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