2017年 07月 26日
石垣島のてぃわざ |
なるのでしょうか。夏の石垣はすごく湿度を感じます。時折パラパラッとシャワー
のように雨が降ることがあります。今自分が立っている、この区域だけ限定の
雨雲が天を通過したかのよう。
「やちむん館工房」の9000坪にも及ぶ広大な敷地内は、まさに野生の王国。
内地では見たことのない蝶や鳥が自由に飛び交い、グングン伸びたレモングラス、
ハイビスカスやブーゲンビリア、百合、蘭が咲き、たわわに実をつけた樹々が至る
ところに。この森では、共生しているようですが、実は弱肉強食の生命の連鎖が
起こっています。「いま、ここに生きている」そんなパワーを受けます。
植物で、鈴なりに蝋細工のような無花果サイズの桃色の実がつきます。
「そのまゝ食べてごらん」そう言われて、チョット服の端で拭き拭きして
かじってみたら、酸味とほんのり甘みがあります。シャリっとしたリンゴのような
感触。喉の渇きを潤すのにいいですね。食べ放題なのですが、口惜しや。高い樹の
上でもっぱら鳥様のデザートになってしまっています。
新聞に包まれた完熟の島バナナ、すでにちっさな蟻が集っています。
美味しいものに反応する衝動、身体の大小は関係ありません。奪い合いです!
工房の池原館長は、皮むいてパクパク、食べた皮を森へポイッ!自然に還せ!
我らヤマトンチュは、さすがに水で蟻を洗い流して食べたい。まだまだ場数が足りぬ。
直営店。偶然にも、昨日のNHK「サラメシ」の番組で紹介されていて、ビックリ!
よいお店に立ち寄ったものです。白いパインはピーチパイン。マンゴーも甘い!
此処は果物を加工する工場兼販売店なので、購入した果物を無料で剥いて、
イートインさせてもらえるのです。何しろとにかく安い!完熟の果物の美味しさに
感動です。南国の香りとコクは、自然の恵みそのもの。
実は今年もサンゴ礁はまだ復活できていません。そしてこの夏も通るはずの
台風が幾つか逸れていっています。
台風は甚大な被害をもたらすリスクもありますが、自然や人口の産物を清掃して
リセットするメリットもあるといいます。環境問題を深く考えさせられます。
近ごろは、予約必至の朝定食の名店となっています。次々お客さん!繁盛してる!
海が見えるテラス席も人気。地産地消のこだわりの食材、関西風アレンジが評判に。
此処だけでしょうね〜 。食材が変わるとまた違った味わいになります。
関西から石垣にアイリターンされたご夫婦が切り盛りされている、素敵なお店です。
京都にて、石垣のてぃわざを紹介しています。
茶色の籠は泥染め。田んぼに埋めた籠を海で綺麗に洗い流して作ります。
土の鉄分と養分で防虫効果が出て、生成りよりも丈夫になり艶も増すとのこと。
夏のお出かけバッグにいかがでしょうか。大中小のサイズございます。
「月刊やいま」5月号の特集記事になったやちむん館工房。色のベストショット。
いちまいの大きな葉を丸めて綴じて、無駄のないデザインで有機的なハート型を
作り出す。本当にうまくできています。
月桃の円座にタコ足のような突起が出たガンシナー。ガンシナーは本来、
野菜や果物を置く台。お盆はスイカを載せてお供えに。鍋敷きとしても使えます。
この数年、編んでくださるおじぃがいらっしゃらなくて、個数が追いつきません
でした。編み手によって個性がでるらしい、工房の方が見たら何処のおじぃの作か
一目瞭然ですって。
履いているうちに自分の足のカタチに変わっていって、健康サンダルのように、
足のツボが押されて気持ち良くなる島ぞうり。突起した裏もぺったんこになります。
フローリングに傷はつきません。内地では室内履きにオススメ。通気性があって
スリッパより衛生的です。
多くの人に知ってもらい、島の若者に興味を持ってもらって、何時しか消えて
なくならないように、次の世代にバトンタッチしてもらいたいと考えて、
工房と野生の王国を管理されています。
本来そうしてきた身の丈にあった人間の生活、自然から必要な分だけ頂く恩恵。
すべて土に還るものに囲まれた暮らし。身近にある素材から見出す工夫、
手間ひまを惜しまずに作られたモノからは、あたたかみが伝わります。
今年も9月11日(月)〜24日(日)まで、石垣島やちむん館工房の展示会を
クラフトあまたにて開催します。池原館長に伝えて頂くてぃわざ。
恒例のワークショップは、「ほうき作り」16日・17日の2回開いて頂きます。
どうぞお楽しみに。
今日26日は、白保地区の豊年祭。
白保は芸能達者な人が多いことで有名な地区。他の地区の豊年祭にはない
「稲の一生」という舞台が演じられます。
次回最終回、島んちゅのように暮らしてみれば〜〜
降ってきそうな星空を眺めながら。
by mottainai-amata
| 2017-07-26 12:19
| クラフトあまた沖縄たより
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