2017年 05月 05日
子供の日 京都の柏餅 |
お客さまから、今朝男の子が無事に産まれました!との嬉しいご報告。
目出度きことかな〜私もホッとしました。
京都お得意の「今日は◯◯を食べる日」は、粽と柏餅。
歳時記に合わせた和菓子を食べる文化が根付いた京都では、
「上菓子屋さん」「おまん屋さん」「お餅屋さん」と、街にある数多の和菓子屋
さんをその時々で店を使い分けながら、自分好みの味の店をちゃんと選んでいます。
柏の葉は新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」
家系が切れないという縁起担ぎで、端午の節句に柏餅を供えて食べるようになった。
始まりは江戸時代、武家社会の関東が発祥で、参勤交代制のおかげで全国に
広まったという説です。宮中社会が長かった京都では、平安時代に中国の故事に
因んで始まった粽を主にしています。と書いてありますが。。。。
いや、そんなことはないですよ。
全国に季節菓子としてすっかり定着しました。
沖縄でも販売されているのかは定かではありませんが。。
上新粉で包まれた餡は、代表的に漉し餡、粒餡、味噌餡。
京都らしいのは、白味噌餡でしょうか。
弊店でもご用意差し上げては、他府県のお客さまにカルチャーショックを
受けて頂いております。
各店によって違いがある柏餅。利き酒ならぬ、利き柏餅が面白いのです。
葉を表裏ひっくり返して違いが判るようにして、店頭に並べます。
東山区のご近所リポート「音羽屋さん=蓬餅に漉し餡・粒餡」
「亀廣光さん=漉し餡のみで、販売は4・5日限り」
「名月堂さん=漉し餡・味噌餡(餡が茶色味帯びた生姜入り味噌)
餅はもっちりしんこ餅」
「半兵衛麩さん=この時期だけ、麩饅頭に白味噌入りの柏餅バージョンを販売」
白味噌の調合によっては、お菓子というよりもアテの一品といったほうが
しっくりくる柏餅もあります。生姜や山椒、醤油味があったりして。
この季節に京都へお出での際は、ぜひ。
利き柏餅にご協力頂きました皆さま、ご馳走様でした。

by mottainai-amata
| 2017-05-05 17:12
| 京都甘いもん