2016年 06月 09日
高島屋「木のある暮らし」で若狭塗り箸 |
十八番、閉店前の駆け足百貨店巡り。
「春の院展」の券を頂いてましたので拝見しました。
あっという間に見終わって、前に広がるイベントスペースは「木のある暮らし展」
最近の「〇〇のある暮らし」というコピーは流行りですか?
よく使われていますね。
全国の木を使った商品、伝統工芸やアイデアクラフトなど、ブースを並べて
紹介されていました。
目に止まった「若狭塗 お箸コーナー」
総漆塗りや、箸先だけ滑らないように生地が残されたもの、ウサギやフクロウ
吉祥模様が嵌ったもの、幼児用。。。選ぶのが楽しい多種類のお箸。
<選んだお箸に、無料でお名前彫ります>
父の日はコレに決定!母のも便乗。昔人間は、自分のお箸に投資する習慣は
持ち合わせてないので、我ながらいいプレゼント。
「彫りに20分ほどかかります。注文控えを持ってどうぞ他の売り場へ〜」
と促されたのですが、職人さんの目の前にあるシンプルで、部品剥き出しの
いかにも頑丈そうな機械が妙に気になる。
「どんな風に仕上がるのか、ここで見ていていいですか?」
活版印刷みたいな文字のプレートを、依頼者の名前に合わせてパズルのように
組み合わせて機械の溝にスライドしてセット完了。
全てネジ式。手作業で合わせます。
文字の真ん中をなぞるように針で彫ると、メモリで指定した縮尺文字が
細長いお箸の手元側に彫り込まれるというナイスなアイデア。
「この機械面白いですねぇ」
「これは東大阪の町工場、その名もアイデア社の製品で、20年近く使ってます。
ちっさいけど宇宙船のネジを作ったりする会社ですよ」
外枠に漢字の記入もありますが「漢字も対応ですか?」
「漢字は画数の少ない限られた字しかないのです。摩滅してしまうんですよ」

綺麗に彫られた跡に金泥を埋め込み、象嵌技法で名前を金字に残します。

「あんまり長いお名前は、箸のデザインによってバランスが悪くなることも ありますが、縮尺を縮めたら大丈夫」 



ドライヤーで接着剤を乾かしたら、オリジナルMY箸が出来上がり。
待っている間、職人さんから若狭塗りが箸生産の全国シェア90%になった
歴史などを伺いました。
元々は、海で獲れた大量の貝殻を利用する産業を生み出すために発展したとか。
いわゆる螺鈿細工ですね。貝はあるけど、箸木地も生産できるのでしょうか。
木地はほとんど外注品で、国産の木では摂る部分の都合でロスが多く出て
しまうので、高くつくため南洋材がほとんどだそうです。
そのロスの訳は、箸は加工する段階では出来上がりの両端がもっと長い菜箸
のようになっていて、漆塗り工程で両端ひっくり返しながら台に突き刺して
乾かし仕上げます。最後に先端を切って箸の長さに揃えるそうです。
木の成長が遅く、大量生産できない国産の木では採算が合わないということ
でした。
漆もほとんどが中国産。が、近年は国産漆の工程に戻そうと若狭近郊で休耕田に
漆の木を毎年植樹していて、来年あたり最初の年に植えた木から採集できる予定
だとか。最初の。。ってビックリですよ。20年前です。
毎年増やしていけば、いづれ若狭塗りの所要量だけは確保できる見通しになって
います。そう仰ってました。
あとは、若い後継者を育てて継承していく課題。
「田舎暮らしも土地の助成金とか待遇が良くなっているので、仕事さえあれば
やっていってもらえると思うんですがね。。NHK朝ドラ<ちりとてちん>で箸作りの
シーンがでたときは、需要も最高で観光客もすごかったんですよぉ」
若狭小浜がオバマ大統領就任でで沸いた時代
外国人にもローマ字名入り箸がお土産に人気。などなどおはなししていましたら、
あっという間に出来上がりました。
伝統産業信州松本民芸家具や国産のアイデア木工品などが展示即売されてます。
京都高島屋7階で、来週13日(月)まで〜
by mottainai-amata
| 2016-06-09 17:12
| 観てみよう展覧会
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