2016年 01月 11日
クラフトあまた年末年始の石垣島たより 其の弐 |
舞踊と三線ライブの新年初日の出行事も中止になりました。
でも雨は降らず、薄曇りで持ちこたえ、予定通り新春駅伝大会の開幕です。
開会式で挨拶が長いことも想定して??かな。どれくらい走る駅伝なのかも、
コースも知らないで、漫画みたいですが参加することになりました。
現地集合で初めてわかったワタシ。
還暦の申年メンバーの一員として飛び入り走者になったワタシと、三線教室の先生
の東京在住のお嬢さん。お互い訳も分からず「初めまして。良かった仲間がいて!」
還暦の期別は特別待遇で、走者が多いらしい。
「私たち迷子にならないようなコースで、前後の選手は顔のわかる人にして
くださいよ!襷渡し間違うかも。。」
「じゃぁ、あなたは昨日の居酒屋からスタート、小学校に向かって100mほどね。
ヒッシで走ったらダメよ。あとが困るから」
それでいいのだろうか。。(笑)背中から聞こえる「なんくるないさー」
各自スタートポイントに向かって、ゆるゆる出発。
えぇ?車道を走るの?ちゃんとパトカーの先導車が待機していて、リムジンバスの
やトラックの後方を走ったりするわけですか?大丈夫かいな。。
「イヤー、来年は走者の配分を作戦会議しないとダメだね〜」
打ち上げの会にて、初めてコース全容を見たワタシ。校区を走るわけですが、
優勝チームのタイムは12分ほど。そりゃ、あっという間や!(笑)
もちろん若い選手が勝つに決まってます。新成人チーム1位、10代チーム2位です。
面白いのは副賞は「缶ビール一箱」「泡盛2Lパック」。。全てお酒なんです。
「お前たち、明後日の成人式終わってからしか飲めんぞ〜。預かっちゃろ」
「このシマ(泡盛)好きやないし、〇〇商店に持って行ったら他のに変えてくれる
じゃろ。どうせあすこから用意しちょー」
おじさまたちは、言いたい放題、やりたい放題。
さすがに10代チームは、お菓子の袋に取り替えられて贈呈されました。
駅伝大会のあと、館長の親戚のお宅にお邪魔させて頂きました。
玄関には、例の手作り門松が飾られていました。
沖縄のお正月飾りを実際見るのは初めてです。立派な本床くらいある大きな
お仏壇の横に飾られていました。
おせちがない沖縄では、おせちに込められている意味を飾りで表すそうです。
「イイクトゥ タンガ アラシ タボオリ」
しまくとぅば(島言葉)で、
「良い事がたくさんありますように」
炭と昆布は「たんとよろこぶ」炭は黒くなるまで、昆布は涎が出るまで働いて、
幸せが訪れる。ということから「勤勉」も表し、ハナングミ(花米)は、白米は
清らかな主食の王座。「島」を表す。みかん(橙)は、代々末永く栄えるように。
特にお重に入れられたお飾りは、木炭が火種=山の幸、束ねた昆布はよろこびが
幾十にもあるように=海の幸、囲われたコウダテ(饗立)には、山を越え海を越えて
幸福をもたらす。そして木炭に巻かれた赤紙は太陽を表すヒヌカン(火の神)でしょう
さすが館長のご親戚。盛り付けも素敵です。奥の瓶子も素敵でしょう。
古い壺屋焼でしょうね、中には水が入ってまして、いつでも島の水割りが
飲めるようにスタンバイ。文化が違う。
「島らっきょは、内地の味で甘酸っぱく漬けたのよ」
「らっきょが細かいから、下拵えのそうじが大変でしょう?」
「オバァが家にいるからさー(笑)」
一家団欒お集まりのなか、館長のいとこさん同級生が4人。入れ替わり立ち代わり、
ご近所の方もお祝いにいらっしゃって老若男女和気あいあい。
またここでも京都人ひとり、スッポリ収まっております。
釣りに持っていく大きなクーラーボックスには氷をどっさり入れて。
オリオンビールの缶がプカプカ浮かんでいます。。
ローカルTVの八重山民謡紅白歌合戦をBGMに、傾いてきた陽が眩しい。
「サングラスするねー(笑)まだまだ愉しい宴は続きます。
沖縄はいつも笑いと音楽が絶えませんね。
あ、まだ元旦のはなしだった。
宴もたけなわ、2日は本番の合同祝賀会です。
by mottainai-amata
| 2016-01-11 16:25
| クラフトあまた沖縄たより
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