2016年 01月 10日
クラフトあまた年末年始の石垣島たより |
「12〜2月はこんな感じ。暑くて、曇ったり雨が降ったり、湿気が多い」
大晦日の新石垣島空港を降りたら、台風並みの温暖な風と小雨が
迎えてくれました。沖縄へ通い始めて、初めて雨降りにあいました。
「抜けるようなキレイな海と空の下で初日の出を拝む」
さぞ素晴らしい新年の抱負も浮かぶかと思っていましたが、
この調子では日の出すら怪しいかもしれませんね。
石垣に来て「沖縄もお正月門松を飾るんだ!」こちらも初めて知りました。
本来は旧暦正月を祝っていましたが、内地から戻る島民も多いので、今の暦で
休みを取るように変わってきました。仕事やメディアなど内地の生活との
境目がなくなってきたということでしょう。
いざ、初めての出来事が多数待っている年末年始の石垣島へ〜〜。
いつもお世話になっています、島の民具を扱ってらっしゃる「やちむん館工房」
去年秋には展示会と木の実のアクセサリーワークショップのために、京都へ
出張願いました。私は毎年2月の末ごろ工房に伺ってますが、シンボルの
ガジュマルの森のこんなに鬱蒼とした景色を見たことがありません。
2か月違うだけで、冬のシケから春の風に変わるのですね。
しかし今年は本州と同じく暖かいようで、春の蝶々がヒラヒラ飛んでいます。
鮮やかな小さい洋蘭の花も咲いていて、雨がかえって自然のサイクルを促して
いるようです。
約400年の樹齢をもつ「千本足のガジュマル」として、島の天然記念物指定に
なったそうです。樹は隣同士、大きな二本が絡み合っています。まるで男女の
様ともう早くもパワースポットとしてメディアで紹介され、薄暮の刻に
ウェディングドレスの女性がモデル撮影されていました。樹の足の間にヒラヒラ
白いモノが浮かんでて、遠くから見つけた私は、てっきりお化けかと。。
この広い森に佇んでますと、誠に空気が違います。「マイナスイオン効果がある
かもね」そう言う方もいらっしゃいますが、それだけではなく大地の底からの
エネルギーみたいな。植物だけでなく小動物の生態系が、この森に野生の王国を
作っています。そんな気がします。
よく言われるそう。
沖縄には「おせち料理」に当たるんものがないそうです。熱帯地方のお正月です
から保存も効きませんし、作りだめておいて何日も食べることはむつかしいです。
では主婦は、お正月も専属シェフなのか?
工夫された家庭の味は「ソーキ煮込み」豚肉は三枚肉やテビチ、ソーキ付きバラ
など各家庭によって部位が違うのですが、野菜や昆布などと一緒に柔らかく煮込み、
毎日火を入れては煮詰めながら食べます。豚肉だけで何時間も別に煮込んだものを
使いますので、意外にアッサリした味です。スープも透き通ってます。
沖縄でも冬は葉物野菜が不足しますので、根菜が中心になります。繊維質豊富です。
いくつもできました。親戚の方が取りに来られて、手作り門松大盛況。
一緒にやってみます。秋に京都から取り寄せした杉苔だそうですが、こんなに
青々と活きがいいのもこの温暖気候だからこそ。
京都だったら、もうとっくに枯れてます。
どこでも行くさ〜(笑)
軽トラに犬と乗ってくんだり、石垣で年末のお買い物体験するとは!
ホームセンターで既成の門松がたくさん並んでました。なんと半額です。しかし
元値が高いから、半額でも売れてません。そして竹の断面は、吹きっ晒しに置いて
あるため、カビだらけ。これじゃ全然売れませんね。何万円もするのに。
もう大晦日ですよ。さすがのんびりしてますね〜。
東北産の野菜が広いスペースを取ってました。遠方から運ぶコストより出荷額が
安いということでしょうか。種類も九州産より多いことにちょっと驚き。
ジューシーという炊き込み御飯。日常も食べますが、お祝い事の時は具だくさんで
特別です。館長の親戚の方に聞いたのは「沖縄はお正月にお餅は食べない。
鏡開きはするけれど、お餅はカビカビでカチカチ。ハンマーで割ったら、大抵
揚げ餅にしておやつになる」お雑煮みたいに炊いて食べる習慣はないそうです。
「むしろ夏や秋に蒸したお餅をよく食べるよねー、月桃の葉に巻いたりして」
プレートは、いかにも南国でしょう?そして、お酒のアテばっかり(笑)
お雑煮の入る余地ナシ。
同じようなプレートが、今日のスーパーの棚にもぎっしり並んでました。
親戚一同集まる賑やかなお正月。沖縄ではまだまだ需要があるんですね。
さて、地元んちゅネタで長々失礼しております。私にとっては新鮮でして。。
大晦日の晩は、にーにーの母校「白保小学校」の同級生が集まる忘年会が、
小学校の近くの居酒屋で開かれました。(と言うより、皆さん電話で呼び出
されてわらわらと大人数になりました。今宵は時間に制限はないのです)
申年生まれが一同に集まる祝賀会が元旦から始まります。
私が習っている京都の三線教室の先生も偶然同級生。30日から帰省されていて、
「いや〜どうもどうも!」石垣で乾杯するなんて。
「若猿の会」と命名された昭和31年生まれの還暦のメンバー。その中に混じる
ひとり京都人。「ところで、あんたも申年?」いえいえ、違うんですけれども。。
なんでかスッポリはまっております。
「じゃぁ、あんたも明日の駅伝大会走れ〜〜。人数足りんさ、困ってたね〜」
エェ!?もう十数年まともに走ってませんし、靴もないんですが。。
「オレの貸したらば、走れるさ〜」
アラアラ、元旦早々えらい展開になってきました。
舌も足も、もつれて続きます〜〜。 (写真はアーサの天ぷら)
by mottainai-amata
| 2016-01-10 15:21
| クラフトあまた沖縄たより
|
Comments(0)