2014年 06月 16日
第13回「東京手仕事のおはなし」ご報告 |
15日の日曜日。
サッカー、父の日、知恩寺手作り市、梅雨の合間の快晴。。
みなさま、さまざまな予定がおありかと。。
高野にある「自家焙煎コーヒーカダナ」さんで、
第13回「東京手仕事のおはなし」イベントの日です。
お忙しい中お集まり頂きまして、誠に有難うございます。
と参りましょう。
どちらも味噌仕立ての、関西人なら<甘辛味>にするとこ、
ご飯に合う濃い目の味で仕上げてあります。
「ここ一週間、アサリ丼なんで、もう僕はいいです。」
お疲れ様です。カダナさん!
さて、お腹も膨れて心地よく。
おはなしを進めましょう。
まずは、カダナさんの導入部。
関東地方の地理や歴史など。お知り合いの多いカダナさん。
関東人の方言についてや、最近の流行りなどのおはなしも。
「ダメじゃん」「おっかねー」「かったるい」。。。
使こたはりますか?
近頃は<標準語>という定義も、曖昧になりつつありますね。
それと<関東味><関西味>出汁の違い。
たまたま、名古屋から引越しして来られたばかりのお客様が
おられて、東海地方の<味噌味>のはなしへも広がりました。
「深川ねずみ 辰巳ふう」なんて(アサリじゃぁありませんよ)
「意気(いき)」を洒落込む言葉もあります。
「46茶(ちゃ)100鼠(ねず)」と呼ばれた、いきな江戸の色。
粋はすいであって、いきではありません。
そんなおはなしからーーー。
東京都に受け継がれている手仕事、いろいろ検索しましたが、
世界中からモノと情報、ヒトが集まる中継貿易地。
結局地元に根付く伝統産業は、昔ほど需要がないようです。
流通経路も条件が良くなったこともあります。
どんどん入ってきては、消えてゆく大都会なのですね。
[東京都伝統工芸品40項目]
HPで調べました。この中に含まれている工芸の技術を結集させたのが、
江戸時代に華やかな女性のおしゃれを演出した
「櫛・簪・笄(こうがい)・矢立(やたて)・印籠・箱迫(はこせこ)」
これだ!と気づいたのは、今年の2月に「細見美術館」で
奥多摩にある「澤乃井 櫛・かんざし美術館」の展覧会を観ていたから。
元京都の芸妓だった岡崎智予(1999年去75歳去)が、40年にわたり集めた
約4000点の江戸~昭和に至る櫛・簪を中心とした工芸品のコレクションは、
「櫛の美の再現芸術家」と言われるほどに、素晴らしい!
あらゆる工芸の究極の手仕事を集結されて、作られました。
これを知らねば、道具の使い方もわからない。
検索すれば、江戸時代だけで【150種類ものヘアスタイル】があります。
昔は見なりで、身分や家柄、年齢、既婚者、職業…
全てわかってしまう封建社会の制限されたファッションが当然でした。
流行のスタイル以前に、一目瞭然の個人情報を纏って歩いていたのです。
そんな制限の中、解放感を求めたおしゃれが、
心ときめく装身具だったのでしょう。
江戸時代、どんなトレンドだったのでしょう?
というわけで、日本髪結師第一人者 有職美容師 南ちゑさん
(三代目ミナミ美容室継承者 現役81歳)に行き当たります。
なんと、日本の歴史上の髪型を全て再現できる方。
今の世のように、ファイル、CG、デジカメなどのない時代に覚える
ということは、先代の技術を見て盗む修行時代が如何に厳しいか
想像できます。
このインタビューサイト素晴らしいです。
{つらいことや悲しいことも経験しなければ、なにも成し遂げられません。
自分が選んだ道なら、時には辛抱も必要。。。。}
そして、スゴイのは「ミナミ美容室」東山区六波羅蜜寺の近くにあります。
世界的権威の人物に、「ハッピー六原」で買い物をしながら
すれ違っているかもしれない!
そこが、京都のスゴイところどすなぁ。


尽きない江戸のおしゃれ。
ホンマに「江戸には手を出すまい!」と思っていたのですが、
やっぱり尽きせぬ興味に負けて「江戸事情」全6巻ネットで
中古を買ってしまいましたよ。あーーー。ハマるよ。
神奈川海老名市の田園風景広がるこだわりの酒蔵。
「いづみ橋酒造株式会社」の日本酒を冷で。
酒米作りから、地元農家と一緒に手掛ける酒蔵。
深いお米の味のする、飾らない美味しさ。
千葉県のおはなしが見つからないので「千葉県といえば、ピーナッツ」
半立と言われる見た目は黒い斑点だらけですが、味は保証の豆。
香ばしさと甘みのおつまみ。いかが?
「日本初めて物語(神奈川県横浜市)」
1859年現在の横浜市中区日本通 横浜開港資料館付近に上陸した
ペリー艦隊。ここから日本の近代化が始まる。
1859年長崎、箱館(函館)、神奈川(横浜)の3港が貿易を行う開港場に
正式に決まる。突如国内に出現した「外国」=横浜
異国情緒溢れるこの街は、一大観光地と変身する。
開港から約150年となる横浜は、数多日本で初めての出来事が存在する。
横浜に駐屯していた外国人の影響、貿易目的の商人の影響。。
球技(クリケット、ベースボール、サッカー、テニス)、伴う公園の整備、
本格的洋式競馬場、アメリカ人から学んだビール作り、高級食材の輸入品
氷から作る手桶型のアイスクリーム、初の日刊紙、初の蒸気機関車鉄道、
ガス灯、様式灯台、元船長による初のホテル事業、クリーニング事業、
「散切り(ザンギリ)頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」
散切り頭のための西洋理髪店。。。。。
観光案内地図に乗り切らないくらいの「初めて」がありました。
今はもう、横浜スタジアム、中華街、山下公園、山手居留地跡など
すっかり変わっていますが、よくみると石碑が残っていたりします。
当時に思いを馳せるのも味な散策路発見かも?
私が持参した漫画 大和和紀著「横浜物語」フィクションですが、
時代背景を踏まえたスケールの大きな漫画です。
本棚から引っ張り出してきて、改めてよくできてるなぁ!と。
本は増える一方、捨てられませんので困った、困った。。。
次回の「手仕事のおはなし」北側の関東方面は、今年の秋頃開催予定です。
また、よろしくお願いします。

by mottainai-amata
| 2014-06-16 21:34
| 珈琲屋さんで知的探訪
|
Comments(0)