2014年 03月 14日
歴史を刻む仕事 読谷村 やちむんの里 島袋常秀工房編 |
沖縄たより~~
那覇市内の壺屋焼やちむん通りも散策しましたが、
利便性が良くて、お天気も申し分なかったのですが、読谷村より静かでした。


この付近はまた、cafe gallery などオシャレなお店も増えていますよ。

「日本のハリウッド」と呼ばれています(笑)万座ビーチ脇の道路。。
お馴染みの読谷村「やちむんの里」へ参りました。
年々ビックリするほど観光客が増え、ここで作業するために内地から
移ってきた若者も増えています。現在60軒ほどありましょうか。



赤瓦の建物が多く残るやちむんの里
こうして瓦を干して、リサイクルされているんですね。
台風にも負けじと生き残った貴重な歴史遺産

上は今も大人気の「北窯」 登り窯の建物。相変わらず活気あります。



「島袋常秀工房」にお邪魔しました。
ちょうど、登り窯詰めの前の日でお忙しい駆け込み時。
島袋さんのところでは、昔ながらのやちむん作りを伝承されています。
<重ね焼き>という焼き方を続けている窯も数少なくなりました。
窯の中に棚を仕切らず、この重ねたままの状態で窯詰めして、効率よく焼きます。
皿と皿が焼成中くっつかないように、予め高台の部分の釉薬を拭っておきます。
この輪っかの後も、使い込むうちに、素地の変化で味わいが増してきます。
最近は、こちらの工房のように分業制で手作りの量産をする窯が減り、
個人作家志向になってきましたので、棚板を組み、一作品づつ丁寧に並べる
焼き方が中心になりました。これは、全国的に言えることです。


若い職人さんが、慣れた筆使いで手早く絵付けをこなしておられる様は、
見ていて飽きません。


多くの若者を一人前に育て、世に送り出して来られた島袋常秀先生
去年、沖縄琉球芸大の教授を退官されました。
「長い間お疲れ様でした。本当にお久しぶりにお会いできて嬉しいです。」
「去年は、記念の展示会やらで忙しかったからねー、今年はゆっくり
工房で取り組むつもりなんですよ。」
「大きな蓋ものですね!食蘢ですか?民芸館展でも出品される作品で?」
「うーむ、上手く焼けてくれたらねー。」
これだけ大きい作品を登りで焼いて、良い作に仕上げるのはむつかしい。
また、20%近く縮みもします。

お忙しいのに、お手を止めてゆんたくしてくださいました。
お邪魔してしまい、すいません! でも嬉しいなー。
可愛らしい作品で戴く、さんぴん茶と、砂糖てんぷら。
サーターアンダギーの変形版といったところでしょうか。
「わー、たいへんだー!」工房の奥から叫び声。
「何かあったのぉ?」
「棚板が割れて、窯の中で陶椅子が倒れてます!!下のモノが全滅。」
えー? ドタバタ。。。。
(陶器の椅子、新作ガーデンセットの試作されていた素焼き中でした。)
座っておられた先生、
「へぇー、珍しいこともあるんだねぇ。って言うか初めてじゃない?」
「ヒビ入ってたんかねぇ。しょーがないねーーーーーーーー。」
窯詰めの前の緊急事態!!
ですが、ノンビリムードのこの沖縄Time。さすがです。
しかしながら、長く工房を構えておられて初めての事件。
京都から、何か連れて来てしまったのかしらん?
また、伝説を作ってしまった。。。
いつお訪ねしても、遠方のお客さんで賑わう工房のshop。
稀少な作品の中から分けて頂いた器達。
いろいろ入荷しております。ぜひ、ご覧ください。


楽しい色とデザインは、食卓で明るい元気をくれます。


コーヒーC&Sは、フラットなお皿がケーキ皿にもなります。



昔ながらのやちむんのデザインを継承していく姿勢を変えず、
新しい時代に合わせた新作も、次々生まれる島袋常秀工房。
先生の二人のお子さん、お弟子さんにも引き継いで頂きたいです。

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那覇市内の壺屋焼やちむん通りも散策しましたが、
利便性が良くて、お天気も申し分なかったのですが、読谷村より静かでした。


この付近はまた、cafe gallery などオシャレなお店も増えていますよ。

「日本のハリウッド」と呼ばれています(笑)万座ビーチ脇の道路。。
お馴染みの読谷村「やちむんの里」へ参りました。
年々ビックリするほど観光客が増え、ここで作業するために内地から
移ってきた若者も増えています。現在60軒ほどありましょうか。



赤瓦の建物が多く残るやちむんの里
こうして瓦を干して、リサイクルされているんですね。
台風にも負けじと生き残った貴重な歴史遺産

上は今も大人気の「北窯」 登り窯の建物。相変わらず活気あります。



「島袋常秀工房」にお邪魔しました。
ちょうど、登り窯詰めの前の日でお忙しい駆け込み時。
島袋さんのところでは、昔ながらのやちむん作りを伝承されています。
<重ね焼き>という焼き方を続けている窯も数少なくなりました。
窯の中に棚を仕切らず、この重ねたままの状態で窯詰めして、効率よく焼きます。
皿と皿が焼成中くっつかないように、予め高台の部分の釉薬を拭っておきます。
この輪っかの後も、使い込むうちに、素地の変化で味わいが増してきます。
最近は、こちらの工房のように分業制で手作りの量産をする窯が減り、
個人作家志向になってきましたので、棚板を組み、一作品づつ丁寧に並べる
焼き方が中心になりました。これは、全国的に言えることです。


若い職人さんが、慣れた筆使いで手早く絵付けをこなしておられる様は、
見ていて飽きません。


多くの若者を一人前に育て、世に送り出して来られた島袋常秀先生
去年、沖縄琉球芸大の教授を退官されました。
「長い間お疲れ様でした。本当にお久しぶりにお会いできて嬉しいです。」
「去年は、記念の展示会やらで忙しかったからねー、今年はゆっくり
工房で取り組むつもりなんですよ。」
「大きな蓋ものですね!食蘢ですか?民芸館展でも出品される作品で?」
「うーむ、上手く焼けてくれたらねー。」
これだけ大きい作品を登りで焼いて、良い作に仕上げるのはむつかしい。
また、20%近く縮みもします。

お忙しいのに、お手を止めてゆんたくしてくださいました。
お邪魔してしまい、すいません! でも嬉しいなー。
可愛らしい作品で戴く、さんぴん茶と、砂糖てんぷら。
サーターアンダギーの変形版といったところでしょうか。
「わー、たいへんだー!」工房の奥から叫び声。
「何かあったのぉ?」
「棚板が割れて、窯の中で陶椅子が倒れてます!!下のモノが全滅。」
えー? ドタバタ。。。。
(陶器の椅子、新作ガーデンセットの試作されていた素焼き中でした。)
座っておられた先生、
「へぇー、珍しいこともあるんだねぇ。って言うか初めてじゃない?」
「ヒビ入ってたんかねぇ。しょーがないねーーーーーーーー。」
窯詰めの前の緊急事態!!
ですが、ノンビリムードのこの沖縄Time。さすがです。
しかしながら、長く工房を構えておられて初めての事件。
京都から、何か連れて来てしまったのかしらん?
また、伝説を作ってしまった。。。
いつお訪ねしても、遠方のお客さんで賑わう工房のshop。
稀少な作品の中から分けて頂いた器達。
いろいろ入荷しております。ぜひ、ご覧ください。


楽しい色とデザインは、食卓で明るい元気をくれます。


コーヒーC&Sは、フラットなお皿がケーキ皿にもなります。



昔ながらのやちむんのデザインを継承していく姿勢を変えず、
新しい時代に合わせた新作も、次々生まれる島袋常秀工房。
先生の二人のお子さん、お弟子さんにも引き継いで頂きたいです。
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by mottainai-amata
| 2014-03-14 17:32
| クラフトあまた沖縄たより
|
Comments(2)
はいさ~い、少し春めきましたね大原に行きたいナ。素晴らしいブログ楽しみにしています、で教えてほしいのですが泊った民宿と稲嶺せいきちさんのすぐ左隣の工房は誰でしたでしょうか、お教えください。
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