2014年 03月 05日
沖縄食文化と硬水のおはなし その壱 |
南の島と現実と、行きつ戻りつ……
春と冬の端境期、今の気候とおんなじようなご報告。
さて、今回降り立ちましたのは「石垣島新空港」



去年の冬、閉港ギリギリセーフで利用したお役所みたいな空港と比べれば、
月とスッポン。 キレイになりましたね。熱帯魚が泳いでますよ。
でも、あのアジアの片隅の村の空港みたいな、ジェットコースター的滑走路など
懐かしい気がします。経験しておいて良かった。
降車ブザーの付いた村営バスの如し、ターミナルまでの送迎ピストン輸送。
渋かったなぁー。


シーサーにお出迎えされて「おーり、とーり」(石垣で、いらっしゃいませ)
話によれば、一年経過しても未だ大きくなった空港は、機能をフル活用できてないそうで。
やっと近郊の駐車場、レンタカー、ガソリンスタンドができた模様。
何十年も前から構想計画練ってきたのにねぇ。
ほんま、沖縄time ノンビリしてますねぇ。






着いた途端に、welcome紅芋!
この鮮やかな色!素晴らしい紫色!
ここはお世話になっております工房のオーナーが始められた紅芋工場。
昔ながらの手作り芭蕉の葉をひいた甑を使って、薪釜で蒸しあげる紅芋は、
もっちりして甘く、香りが良い。このやり方が最も美味しいそう。
ペースト状にして、全国の製菓業さん等に出荷されてます。
風味豊かなあの味は、某観光客向けお菓子メーカーには10%も
入ってないんじゃないか?とか思ってしまう。


暖かく、日射量に恵まれた石垣では二毛作。
可愛らしい花も紫色なんです。
斜め前が新空港。目と鼻の先にある工房で、樹齢400年のマングローブの樹の下
先ずは犬猫も共にゆんたく(おしゃべり)
尻尾でパタパタ、返事してます。


島の動物は、とっても人懐こい。
散歩してると烏が、道先案内人のように行く先々の樹の枝で
カァー、カァー
民宿の物干しでは、雀の親子が端から端まで
チュンチュンと会話でダンシング。
むー、聞き耳ずきんのむかし話のようだわ。
この旅、食に関して興味を抱いてサブテーマ。

新刊のこの本、面白かったのです。シマ豆腐は出来たてがごちそう。
ぜひ、「あちこーこー(熱々)」言いながら食べたいなー。と。
普通、内地ではできたて豆腐は水に放ち、冷蔵した状態で売られるもの。
しかし、沖縄・八重山諸島では夏でも常温で店頭販売。



早朝お豆腐屋さんに直接買いに行くか、あじまやーと呼ばれるよろず屋商店に
買いに行くか。。
泊まった民宿は、翌朝明るくなって外観を見てディテールにびっくり!(笑)

松がへばりついている。。。
近所のあじまやーで、ほんのり温かい「ゆし豆腐」を買いに行って試食。
ゆし豆腐は、豆乳にニガリを加えただけの、おぼろ豆腐のようなもの。

初めて沖縄で「ゆし豆腐そば」食べた時は、ショックでした。
そばと絡めるおぼろ豆腐!食感のギャップも、お出汁の塩気で食べる
素朴さも。豚肉文化にチョット浮気したくなった時も、そばが食べられる!
沖縄を思い出して、京都のお豆腐でも作ります。木綿豆腐を手で崩しても◎



お豆腐提げて、ぶらぶら歩いた白保の海岸までの散歩。
あちこちに御嶽(ウタキ)があります。自然崇拝の島。
素朴な集落の雰囲気。いいなぁ。。。。




ウォーミングup済んだ朝ごはんは「旬家 ばんちゃん」で。
去年openされて間も無い頃、タイミング良くお邪魔したピカピカのお店。
島で採れた食材を使った、丁寧な創作料理。
ご主人は大阪出身、石垣なのに関西風味が飛び出すお店。
お雛様を飾る習慣は沖縄にはないのだけれど、こちらで拝見しました。
アラ、不思議。
今が旬のアーサのお汁。磯の香りいっぱい。賽の目の豆腐入り。
朝のゆし豆腐よりこちらの方が美味しい。大豆の香りがたちます。
朝のは、各地スーパーに並ぶ大手の「トミヤマ商店」
ばんちゃんのは、近所の「安良城(ヤスラギ)商店」
メインは豚肉の白菜巻き。やっぱりお出汁は鰹と昆布。
一緒に食事した前回泊まった民宿「くんや」の奥さん曰く、
「昔は家で豆腐を作りました。海水を汲んで来て天然のニガリにしたものよ。
今は海水もきれいじゃないから、使わないけどね。
豆腐は神事・祝事に欠かせないもの。米寿の祝いには豆腐薄く切って揚げた
(るくじゅう)と昆布を振る舞うの。お正月のおせちのお重にも必ず入れます。
最近は、お重も業者の出来合いを買うようになったけどね。
昔は、味噌も家で作ったわよ。
隣の島なのに、宮古は麦味噌、石垣は米味噌。味噌の仕込みは夏仕込み。
麹は使わず、家に生息する菌で発酵させるのよ。」
あぁ、やっぱりそうですか!本で読んだとおりですね。
海水を注入して作るシマ豆腐。
味噌も夏仕込みですか!家のもやしもんで作れるんですか!
本島では、こんなおはなし聞けないかもしれません。
島は歳時記と食文化の歴史が、まだ色濃く残っています。
食のレポート、続くさーーー

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春と冬の端境期、今の気候とおんなじようなご報告。
さて、今回降り立ちましたのは「石垣島新空港」



去年の冬、閉港ギリギリセーフで利用したお役所みたいな空港と比べれば、
月とスッポン。 キレイになりましたね。熱帯魚が泳いでますよ。
でも、あのアジアの片隅の村の空港みたいな、ジェットコースター的滑走路など
懐かしい気がします。経験しておいて良かった。
降車ブザーの付いた村営バスの如し、ターミナルまでの送迎ピストン輸送。
渋かったなぁー。


シーサーにお出迎えされて「おーり、とーり」(石垣で、いらっしゃいませ)
話によれば、一年経過しても未だ大きくなった空港は、機能をフル活用できてないそうで。
やっと近郊の駐車場、レンタカー、ガソリンスタンドができた模様。
何十年も前から構想計画練ってきたのにねぇ。
ほんま、沖縄time ノンビリしてますねぇ。






着いた途端に、welcome紅芋!
この鮮やかな色!素晴らしい紫色!
ここはお世話になっております工房のオーナーが始められた紅芋工場。
昔ながらの手作り芭蕉の葉をひいた甑を使って、薪釜で蒸しあげる紅芋は、
もっちりして甘く、香りが良い。このやり方が最も美味しいそう。
ペースト状にして、全国の製菓業さん等に出荷されてます。
風味豊かなあの味は、某観光客向けお菓子メーカーには10%も
入ってないんじゃないか?とか思ってしまう。


暖かく、日射量に恵まれた石垣では二毛作。
可愛らしい花も紫色なんです。
斜め前が新空港。目と鼻の先にある工房で、樹齢400年のマングローブの樹の下
先ずは犬猫も共にゆんたく(おしゃべり)
尻尾でパタパタ、返事してます。


島の動物は、とっても人懐こい。
散歩してると烏が、道先案内人のように行く先々の樹の枝で
カァー、カァー
民宿の物干しでは、雀の親子が端から端まで
チュンチュンと会話でダンシング。
むー、聞き耳ずきんのむかし話のようだわ。
この旅、食に関して興味を抱いてサブテーマ。

新刊のこの本、面白かったのです。シマ豆腐は出来たてがごちそう。
ぜひ、「あちこーこー(熱々)」言いながら食べたいなー。と。
普通、内地ではできたて豆腐は水に放ち、冷蔵した状態で売られるもの。
しかし、沖縄・八重山諸島では夏でも常温で店頭販売。



早朝お豆腐屋さんに直接買いに行くか、あじまやーと呼ばれるよろず屋商店に
買いに行くか。。
泊まった民宿は、翌朝明るくなって外観を見てディテールにびっくり!(笑)

松がへばりついている。。。
近所のあじまやーで、ほんのり温かい「ゆし豆腐」を買いに行って試食。
ゆし豆腐は、豆乳にニガリを加えただけの、おぼろ豆腐のようなもの。

初めて沖縄で「ゆし豆腐そば」食べた時は、ショックでした。
そばと絡めるおぼろ豆腐!食感のギャップも、お出汁の塩気で食べる
素朴さも。豚肉文化にチョット浮気したくなった時も、そばが食べられる!
沖縄を思い出して、京都のお豆腐でも作ります。木綿豆腐を手で崩しても◎



お豆腐提げて、ぶらぶら歩いた白保の海岸までの散歩。
あちこちに御嶽(ウタキ)があります。自然崇拝の島。
素朴な集落の雰囲気。いいなぁ。。。。




ウォーミングup済んだ朝ごはんは「旬家 ばんちゃん」で。
去年openされて間も無い頃、タイミング良くお邪魔したピカピカのお店。
島で採れた食材を使った、丁寧な創作料理。
ご主人は大阪出身、石垣なのに関西風味が飛び出すお店。
お雛様を飾る習慣は沖縄にはないのだけれど、こちらで拝見しました。
アラ、不思議。
今が旬のアーサのお汁。磯の香りいっぱい。賽の目の豆腐入り。
朝のゆし豆腐よりこちらの方が美味しい。大豆の香りがたちます。
朝のは、各地スーパーに並ぶ大手の「トミヤマ商店」
ばんちゃんのは、近所の「安良城(ヤスラギ)商店」
メインは豚肉の白菜巻き。やっぱりお出汁は鰹と昆布。
一緒に食事した前回泊まった民宿「くんや」の奥さん曰く、
「昔は家で豆腐を作りました。海水を汲んで来て天然のニガリにしたものよ。
今は海水もきれいじゃないから、使わないけどね。
豆腐は神事・祝事に欠かせないもの。米寿の祝いには豆腐薄く切って揚げた
(るくじゅう)と昆布を振る舞うの。お正月のおせちのお重にも必ず入れます。
最近は、お重も業者の出来合いを買うようになったけどね。
昔は、味噌も家で作ったわよ。
隣の島なのに、宮古は麦味噌、石垣は米味噌。味噌の仕込みは夏仕込み。
麹は使わず、家に生息する菌で発酵させるのよ。」
あぁ、やっぱりそうですか!本で読んだとおりですね。
海水を注入して作るシマ豆腐。
味噌も夏仕込みですか!家のもやしもんで作れるんですか!
本島では、こんなおはなし聞けないかもしれません。
島は歳時記と食文化の歴史が、まだ色濃く残っています。
食のレポート、続くさーーー
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by mottainai-amata
| 2014-03-05 21:21
| クラフトあまた沖縄たより
|
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