京都市立芸大ギャラリー@KUAで繋がる…織りの手仕事 |
少し前、ブワッと降りました…一瞬だけですが…小雪
こんな寒い時こそ、京都は静かで観光ベストシーズン(笑)
昨日も名古屋より日帰りで遊びに来られたお客さま。
,河井寛次郎記念館へ行かれる途中とのこと。
藍染の織りの、素敵ななショルダーバックをお持ちでしたので、
「それは、どちらの織物ですか?裂き織りみたいですね。」
と、お尋ねしました。
「滋賀県の福祉施設<あざみ寮>で作られてるものです。年に一度、
名古屋のお店で展示会があるの。石原繁野さんという人が、独自の織物
「あざみ織」を寮生に指導してるのよ。
ホラ、見て。このペンケース。いい形、大きさ。重宝してるの。」
「わー、素敵。すごく味が出てますね。紬の古布みたい!」
「まさか、京都でペンケースまで出す事になるなんて。
もう10年は使ってるの。1200円なら、お値打ちでしょ。」
「いいもの見せて頂いて、有難うございました。お気をつけて。」
で、思いだした!
そう、南米アンデス、マヤの民族衣装や織りの展示会を開催中。
観に行きたいと思って、今朝、ギャラリーの場所と時間を探してた。コト。
ネットで検索途中のページ。
さっきのお客様も紹介してあげたら良かったかな。
でも残念ながら、終了してた!
場所は堀川御池北東「@KUAアクア」京都市立芸大が運営するギャラリー。
「マヤの鳥 アンデスの花」展の解説を読んで、ビックリ。
この展示品は、京芸が石原繁野氏から寄贈されたコレクションの数々。
1970代に初めてペルーを渡り、一年以上滞在して現地の村人から
様々な織物を習い、以来10回以上中南米に出向いて集められたコレクション。
そして、さらにビックリ。
石原氏が長年織物指導された滋賀県の福祉施設「あざみ寮」は、
先日訪ねた湖南市石部にあるという。
それがまた、湖南三山国宝「長寿寺」のすぐ隣。。。。
確かに、コミュニティーバス「めぐるくん」に乗っていて、
長寿寺手前の停留所で、ブンブン手を振ってお見送りしてた男の子の横に、
<もみじ寮><⚪︎⚪︎寮>って順番に書いた看板があった。
ふーん、こんな場所に大きな福祉施設があるわ。と何気無く見てはいた。
⚪︎⚪︎は、<あざみ>だったんだ。
HPには、例の裂き織りペンケース看板商品で載ってマス。
誰もいない店で大笑い。
ここまで繋がるとは、恐れ入谷の鬼子母神。
次回の長寿寺行きは、あざみ寮もコースに入れなきゃ。
<今のアンデスの織物には、インカ以前のあざやかな色彩、美しい模様、
素晴らしい組織の織物のほとんどすべてが失われていると言っても
いいでしょう。
きびしいアンデスの自然から身を守るために必要な最小限の織物に技術が
残されていて、そんな中にもインカ文化の素晴らしさ、豊かさを見ることが
でき感動するのです。
その第一が男子のポンチョです。アンデスの夜道、自動車のライトの中に、
旅人が寄り添ってポンチョを着て眠っている姿に出会います。
馬の体温で自分の体を暖め、きびしい寒さから身を守る、
その体温を逃さない役目をきりきりに撚りのかかった毛糸で織られた
ポンチョがするのです。アンデスの旅の夜具でもあります。
しかしそれだけではありません。
アンデスの雨期をすごす雨具の役目もあるのです。>
あんまり悔しいから、パンフレットでも売ってないかしらん。
と思って、夕方ギャラリーに行ってみた。
ありましたよ、小さな図録(¥500)
見て読めば、余計にシマッタの感あり。
京芸の学生さん達が、石原氏の中南米のコレクションに触発された自身の
オリジナル作品も一緒に展示されてたそうで。
様々、織りの説明を受けるために石原氏の元滋賀県石部<あざみ寮>へ訪ねたことも
「中南米染色調査報告書」なるモノに記してあります。
ますます、観ておきたかった展示会でした。
何事も 気づいた時に 直ぐジッコウ ですね。
ここギャラリー@KUAは、なかなか面白い建物。
ただいまの展覧会
二階建ての天井の高い真っ白なハコ アートスペースとしてはもちろんですが、
課外授業の場としても活用されているようです。
「去年の課題のステップを踏んでだねー、」なんて。
ちょうど、先生方が合評会のようなことをされてました。
立地条件の良さは、西の果ての我が母校に比べると羨ましいかぎり。
寒い京都のアート散策にいかがでしょう?
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