あまたの会『銘酒会 日本人のモノ作り』ご報告 |
お忙しい時期に、本当によくお集まり頂きました。
有難うございます。それでお申し込み頂くと、ついお断りできなくって。
おしくらまんじゅう状態の あまたの会『銘酒会』でした。
ご好評頂いてます「タキモト名酒館」さんの酒のコーディネーター新谷さん企画の銘酒会。
今回は新谷さんが一年間育ててこられた京の北、大原の田圃と畑の
収穫の恵みを頂きて、分かち合う会でもあります。
稲刈りだけ体験させて頂きました。
<いもち病>に悩まされても、なお自然農法で育てる新谷ファーム。
収穫後のお米で食べられるのは70kgあまり。
その貴重なお米を土鍋で炊き上げます。
傍で香ばしい青森のイカの炭火焼。炙り職人、有難うございました。
このピッカピカの採れたての野菜を、如何に美味しく食ってヤロウか?(笑)
そんじょそこらのスーパーの草食系野菜とは、わけが違います。
切りかかると、バシッと音で威嚇してきます。ささやかな抵抗です。
これは、美味しく戴いてやらねば成仏できぬ。
去年、料理研究家 辰巳芳子さんのドキュメンタリー映画「天のしずく」を
観て感銘を受けました。全国のどんな病の患者さんも口にすることができるスープ。
中でも、辰巳さんオリジナルの素材の旨味が抽出された「玄米スープ」
私も新谷ファームの玄米を小麦色になるまで炒って、スープを作り
味醂や醤油など少々味付けを加え、だいこ炊きしました。
この一品は <MY BEST OF THE YEAR>かもしれません(笑)
大根がしっかりしていて、周りは程よく固く真ん中がとろけるように
形崩れせずに、香ばしい玄米の香りと甘みの味がしみてます。
日本人でよかったなー。
鮭のトバ、甘みある生カブラのもろみ味噌付け、人参葉みたいな味の濃い水菜&
壬生菜の胡麻和え(黒胡椒でアクセント)カブラの昆布〆ジャコ和え
会の途中で、沖縄ちらがー入り大根の皮と葉っぱのきんぴらをパエリア土鍋で。
写真撮りを忘れてしまいましたが、大根・カブラは余すことなく使い切りました。
えらいこっちゃ、そろそろOPEN…
今回のセレクトは、灘の男酒<剣菱>中心
<口に含んだ瞬間に濃厚な香りふくらむ、米の豊潤な味わいを引き出した逸品>
と言われる、お父さん世代の愛飲者が多い言わずもがな大手メーカーの剣菱酒造
新谷さんが剣菱酒造に研修に行って来られた体験談と、全国各地の蔵元との
比較のおはなし。来年度からは、自身で酒米を作る計画を立てておられることも
あって、お米とお酒の関係には力がはいりますね!
元来門外不出だった酒造好適米「愛山」を使うことが、剣菱酒造のこだわり。
剣菱酒造は、規模が大きいにも関わらず手仕事の昔ながらの酒造りを、
人海戦術によって可能にしているそうです。
今時珍しくなった吉野杉の甑を使い、木製の暖気(だき)樽で発酵を促す。
杉の職人がいなくなったら、蔵内の職人が作るしまつ。あくまでも古典的な
酒造りに忠実に、杜氏や職人の経験と勘で伝統を守ってきた。
「剣菱と呼び捨てにするな、剣菱様と言え」なんて酒宴の席で杜氏さんに
怒られたという新谷さん。
昔ながらの<気質>と<誇り>を持つ酒造りのおはなしを伺いながら…
老若男女問わず、職種も個性も多彩なお酒と美味しいモノが好きな皆さんの
一期一会の夜は尽きせず……
多々至りませんでしたが、今宵もご参加ご協力誠に有難うございました。
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