あまたの会『カダナコーヒー教室 実力編 アフリカ』 |
「自家焙煎コーヒーカダナ」さん。
オーナー更谷さんによるコーヒー教室を催しました。
コーヒー大国アフリカのいい豆が入荷したとのお話で、
今日はコーヒー好きが集まって、コーヒー談義に花咲きました。
<75粒の世界コレクション>
コーヒー1杯には、約75粒のコーヒー豆が凝縮されているそうです。
この1杯を飲むまでの背景には、農園でコーヒー作りに携わる人から、
仲買のバイヤーから、焙煎師…様々な思いが交差しています。
エンドユーザーである一般消費者には、表に見えてこないコーヒーのお話。
様々な産地と豆と、焙煎方法で変わる挽き立てのコーヒーを5種類
試飲しながらの本日のあまたの会です。
まずは一杯目のコーヒー「インドネシア マンデリン シナール」
他のアフリカの豆と比べてもらうための、特徴ある一杯
「いかがですか?甘みのある香りがしませんか?」
「美味しい」と即答される方もあれば、「うーむ、甘いかなぁ」
「五感はそれぞれ違います。コマーシャルのキャッチコピーの通り
感じるわけではありませんから。」
情報を得れば、そんな気になってしまう人の方が多いかもしれません。
日本の缶コーヒーの、次々と新商品が世に生まれ出るその数だけ、
付加価値を作ります。
今日の最後に、自分の好みの産地の豆がうっすら見えてきたら、
次回買う時に、そこに近い豆を購入してみてください。
【キリマンジャロ】
言わずもがな有名なコーヒーの銘柄で、ブルーマウンテンなどと
同じように山の名前がついている。
コーヒーは標高が高く寒暖差があり、水はけのよい傾斜地のものが
良品とされるので、産地の名がそのまま銘柄になることも多い。
日本では「キリマン」とよばれたり、親しまれているコーヒー。
<浅めの焙煎で表現される酸味と後口のよさ、やや中深煎りでは持ち前の
「フローラル」「フルーティ」な香りと甘酸っぱさとボディを味わえる>
カダナさんの評価です。
【ケニア】
東部アフリカ、高品質アラビカ種で有名。アフリカでは政治経済が安定した
国なので、コーヒーの品質、取引相手としての信用性が高い国。
主要産地は、中部 ニエリ地域、キリニャガ地域
コーヒー研究所では、様々な品種改良による豆の向上を計っている。
N39(Nはニール)マサイAA レッドマウンテンAA ルイル11 など
【タンザニア】
東部アフリカ、1877年フランス人宣教師がレユニオン(ブルボン)島から
持ち込んだアラビカ種の栽培が広まった。在来優良品種に加え、1920年に
ケント種が移植された。多様なハイブリッド種開発(発見)が続けられている。
大規模農園もあるが、90%はha以下の小規模個人家による。
「バナナを作りながら、コーヒー豆を作る、そんな農園も多いですよ。」
有名産地は 北部キリマンジャロ地域 モシ アルーシャ ンゴロンゴロ地域など
キボーAA エーデルワイスAA スノーストップAA
他 西部 ブコバ地域 南部ムビンガ地域 各地品種改良に力を入れている。
(以上カダナさんのレジュメ引用させて頂きました)
「タンザニアのコーヒーは、タンザニア・コーヒー・ボード(TCB)で
管理されています。7〜12月の毎週木曜日に、落札の取引があります。」
近年はパナマ産が高いそうです。
皆様に試して頂きましたコーヒーは、「エチオピア イルガチェフェG1」
「コロンビアスプレモ ウイラ」「ケニアAA」「タンザニア スノーストップAA」
店内美味しそうな良い香りが、いっぱいに漂ってました。
一番人気だったのは「エチオピア イルガチェフェ G1」
私も好みですね。コクと香りとまろやかさのバランスがいいです。
今回は流通のお話も含めて実力編、ちょっと専門的だったでしょうか。
でも最近は街のコーヒー店で、多種多様なコーヒーを選んで購入することが
できます。こんな格付けで価格が決まるんだと関心持って頂くのも
良いのでは…?と思いました。
極端に安い豆は、やっぱりそれなりの品質なのかと。
貨幣価値の違う異国で毎日繰り返される手仕事が、
あの宝玉の紅い実を、美味しい黒い麻薬に変えるんですから。
コーヒーの世界も、ハマるとたいへん!
また次回のコーヒー教室で、コーヒーの魔力に取り憑かれた方に
お会いしたいと思います。
お忙しい連休 、お集まり頂きまして有難うございました。
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マンデリン、豆そのものが甘い香りをただよわせています。
実は13日夕、コーヒー教室へ行こうと思い決めたのですが、宿はあいているのに高速バスのチケットが取れない、今回も不発だったのです。
下旬9名様ご一行で京都へ行くときに、下賀茂神社から道を迷ってしまってカダナへ立ち寄ろうかなどとだまし打ちを考えています。まぁ私はご案内役なので、コースは自分では決めないのですが。
それは残念でした。教室に参加して頂ければ、さぞや
奥深いお話も伺えたことでしょう。
ぜひ下旬は、左京区賀茂魔のトライアングルに
入り込んで「カダナコーヒー店」オアシスで一杯
というシナリオでご案内くださいませ。