2013年 07月 24日
茶origin京都あまたたより |
大暑の昼下がり。お京阪に乗りまして、観月橋駅へ。

私の大学同期生が、実家のお茶屋さんを継いでます。
以前「あまたの会」で、日本茶講座をしてくれました。
最近日本茶を見直すキッカケ、または美味しさの再認識に目覚めた
ものですから、彼のお話を聞きたくて訪ねてきました。
「畠山製茶の畠山友晴氏です。
宝暦年間1751年創業の家業は、当時川縁で抹茶にするための茶生産も
していたそうです。今は市場より厳選された茶葉を買い、独自のブレンド
を販売、そして重要なお茶の販売促進に努めておられます。

慣れた手さばきで、美味しいお茶を淹れてくれました。

暑い夏に、熱い緑茶。サッパリ清涼感があって美味しい。
年7回小学校を訪ねて、子供達に「お茶の淹れ方教室」をしているそうです。
どんなお茶を家で飲んでいるか、問うてみれば……
「伊右衛門」「綾鷹」……55%はペットボトル。それはお茶?ナンですね。
ヤカンで煮出したパックのお茶がかろうじて30%ほど。して、急須派は?
2~3%だそうです。無いおうち。なにそれ?見たことない!という子も。
茶殻=ゴミが出るから嫌。というお母さんも。
先日、三重県四日市の伊勢茶をレポ ートましたが、宇治茶の京都でも
同じ状況のようですね。清水焼・朝日焼の産地でもありますのに、
由々しきコトです。
(日本の伝統文化である)(健康に良い)(茶を点てる・急須で淹れる・
使う器の楽しみ)さまざまな目的がありますが、やっぱりなくして
欲しくない日本茶文化。


とにかく、まずは愉しく手軽に飲んでみて!
そんな提案がこのティーパック式。「柚子緑茶」「コーンほうじ茶」
「ちゃ~ひ~(コーヒーブレンド)」なんてのも。
パッケージングもよく考えてあります。売り場でどんな角度からも、
お客さんの興味をそそるように。
畠山氏は、昔のお茶のイメージは“苦い”“渋い”だったけど、ここ数年は
“甘い=美味い”の認識の仕方に変わってきたと言います。
これは大変よいイメージです。そして日本茶cafeブームたる波がきます。
私は器屋ですから、善い器をご紹介致します。

家で癒しを求める方向へ、波は向かって欲しいと思います。
お気に入りの器で、美味しいお茶を飲みましょう。
梅田阪急百貨店のイベントの準備の前に、お時間頂きました。
畠山氏、ありがとう~~~。
さて、それから京阪宇治線に乗り直して黄檗駅へ。

「黄檗宗 万福寺」
日本茶は、中国から高僧隠元禅師が持ち帰った茶の種を、託された明恵上人が
京都の栂尾にて植えたことに始まるといいます。
隠元禅師が建てた。。ここ万福寺に碑があります。
インゲン豆なども師がもたらしたのですが、「普茶料理」はご存じでしょうか?


手入れの行届いた庭を眺めながら、300年の歴史を受け継ぐ普茶料理を
戴ける「総本家黄檗普茶料理 白雲庵」
元々は塔頭だったそうです。
普茶料理は、普(あまね)く衆に茶あを供する。という意味から始まったそうです。
禅門の茶礼(儀式法要の後で全山の者が一同に集まり、茶を喫しながら協議した)
の慰労会に出された禅堂のご馳走です。
中国料理の要素に日本料理のアレンジをミックスした日本にしかないお料理です。
長崎においては、卓袱料理となりました。
ここ黄檗普茶料理は、爾来に基いた正真正銘の精進料理を提供しています。
(二汁六菜)ながらも、色彩も風味も豊かな普茶料理。
写真ですいません。お味はご想像におまかせ致します。


・ 澄子(スメ)
シュン蘭の塩漬けを浮かべた蘭茶と、前菜

・蔴腐(マフ)
白胡麻の香り胡麻豆腐

・雲片(ウンペン)
野菜の吉野葛煮

・冷拌(ロンバン)
煮た野菜の盛り合わせ 名物「鰻もどき」は山芋で。ヨク出来てます。

・油ジ (滋の食ヘン) (ユジ)
胡麻油で揚げた味付きの天麩羅

・素汁(ソジュウ) ・エン(酷の庵ツクリ)菜(エンサイ) ・行堂(ヒンタン)
お汁と香の物とご飯。ご飯は基本的に炊き込み。本日は塡茶の混ぜ御飯。
爽やかなお茶の香りです。

ランブータン入り紫蘇のジュレ。


むし暑い大暑の京都 茶origin あまたたよりでした。

↑クリックして頂くとブログランキングにカウントされます。
応援して頂けると嬉しいです。


私の大学同期生が、実家のお茶屋さんを継いでます。
以前「あまたの会」で、日本茶講座をしてくれました。
最近日本茶を見直すキッカケ、または美味しさの再認識に目覚めた
ものですから、彼のお話を聞きたくて訪ねてきました。
「畠山製茶の畠山友晴氏です。
宝暦年間1751年創業の家業は、当時川縁で抹茶にするための茶生産も
していたそうです。今は市場より厳選された茶葉を買い、独自のブレンド
を販売、そして重要なお茶の販売促進に努めておられます。

慣れた手さばきで、美味しいお茶を淹れてくれました。

暑い夏に、熱い緑茶。サッパリ清涼感があって美味しい。
年7回小学校を訪ねて、子供達に「お茶の淹れ方教室」をしているそうです。
どんなお茶を家で飲んでいるか、問うてみれば……
「伊右衛門」「綾鷹」……55%はペットボトル。それはお茶?ナンですね。
ヤカンで煮出したパックのお茶がかろうじて30%ほど。して、急須派は?
2~3%だそうです。無いおうち。なにそれ?見たことない!という子も。
茶殻=ゴミが出るから嫌。というお母さんも。
先日、三重県四日市の伊勢茶をレポ ートましたが、宇治茶の京都でも
同じ状況のようですね。清水焼・朝日焼の産地でもありますのに、
由々しきコトです。
(日本の伝統文化である)(健康に良い)(茶を点てる・急須で淹れる・
使う器の楽しみ)さまざまな目的がありますが、やっぱりなくして
欲しくない日本茶文化。


とにかく、まずは愉しく手軽に飲んでみて!
そんな提案がこのティーパック式。「柚子緑茶」「コーンほうじ茶」
「ちゃ~ひ~(コーヒーブレンド)」なんてのも。
パッケージングもよく考えてあります。売り場でどんな角度からも、
お客さんの興味をそそるように。
畠山氏は、昔のお茶のイメージは“苦い”“渋い”だったけど、ここ数年は
“甘い=美味い”の認識の仕方に変わってきたと言います。
これは大変よいイメージです。そして日本茶cafeブームたる波がきます。
私は器屋ですから、善い器をご紹介致します。

家で癒しを求める方向へ、波は向かって欲しいと思います。
お気に入りの器で、美味しいお茶を飲みましょう。
梅田阪急百貨店のイベントの準備の前に、お時間頂きました。
畠山氏、ありがとう~~~。
さて、それから京阪宇治線に乗り直して黄檗駅へ。

「黄檗宗 万福寺」
日本茶は、中国から高僧隠元禅師が持ち帰った茶の種を、託された明恵上人が
京都の栂尾にて植えたことに始まるといいます。
隠元禅師が建てた。。ここ万福寺に碑があります。
インゲン豆なども師がもたらしたのですが、「普茶料理」はご存じでしょうか?


手入れの行届いた庭を眺めながら、300年の歴史を受け継ぐ普茶料理を
戴ける「総本家黄檗普茶料理 白雲庵」
元々は塔頭だったそうです。
普茶料理は、普(あまね)く衆に茶あを供する。という意味から始まったそうです。
禅門の茶礼(儀式法要の後で全山の者が一同に集まり、茶を喫しながら協議した)
の慰労会に出された禅堂のご馳走です。
中国料理の要素に日本料理のアレンジをミックスした日本にしかないお料理です。
長崎においては、卓袱料理となりました。
ここ黄檗普茶料理は、爾来に基いた正真正銘の精進料理を提供しています。
(二汁六菜)ながらも、色彩も風味も豊かな普茶料理。
写真ですいません。お味はご想像におまかせ致します。


・ 澄子(スメ)
シュン蘭の塩漬けを浮かべた蘭茶と、前菜

・蔴腐(マフ)
白胡麻の香り胡麻豆腐

・雲片(ウンペン)
野菜の吉野葛煮

・冷拌(ロンバン)
煮た野菜の盛り合わせ 名物「鰻もどき」は山芋で。ヨク出来てます。

・油ジ (滋の食ヘン) (ユジ)
胡麻油で揚げた味付きの天麩羅

・素汁(ソジュウ) ・エン(酷の庵ツクリ)菜(エンサイ) ・行堂(ヒンタン)
お汁と香の物とご飯。ご飯は基本的に炊き込み。本日は塡茶の混ぜ御飯。
爽やかなお茶の香りです。

ランブータン入り紫蘇のジュレ。


むし暑い大暑の京都 茶origin あまたたよりでした。
↑クリックして頂くとブログランキングにカウントされます。
応援して頂けると嬉しいです。
by mottainai-amata
| 2013-07-24 16:17
| OFFのあの時あの時間
|
Comments(0)
















