2013年 03月 20日
石垣島 やちむん館工房を訪ねて |
今回の沖縄の旅は、初めて石垣島を訪ねました。

那覇からひとっ飛び・・・約1時間。
3月7日に、石垣新空港が開港しました。1976年基本計画設定
から、自然環境に配慮した空港建設を目指して、工事着工より
6年かかりました。
他県ではありそうにない「コウモリ保護対策案」なども議論
されました。(実際、沖縄南城市のほうでも昼間、車の前を
大きなコウモリが横切っていきます。)
私が着いた旧空港は、150人乗り小型ジェットしか利用できない
小さな空港でした。滑走路が短い為、離着陸の時に急上昇、急降下。
ジェットコースターに乗っているようで、眼下の畑に突っ込むんでは
ないかと思うくらいで。ターミナルを行き交う移動バスは、公共バス。
吊革に、降車ボタンが付いていました。
「ボタン押さんと降ろしてもらえへんで。」ないない、それは無い。
市役所みたいな建物が、ターミナルセンター。ローカルな空港体験
できたのは、見納めとして、これはこれで良かったですね。

空港から北へ向かう「白保地区」新空港はこのすぐ近くに出来ました。

そして、サトウキビ畑の真ん中、森の中に「やちむん館工房」があります。

到着したときは、休憩の時間。工房の方、ご近所の方、犬、猫も
ゆんたく(おしゃべり)中でした。のどかでいいなぁ〜。
オーナーの池原さんとは、去年梅田大丸の催しでお会いして以来。
訪ねてみたかった工房。石垣島。
「池原さん、来る途中の路線バスの停留所に<バス来なよー入口>
ってあったんですけど、バス来ない出口とかあるんですか?」
「バス???来る??」
しばし 間
「あははは〜」
「バスキナヨーって方言で<忘れるなー>って意味よ。あの停留所
目の前が老人ホームだから、施設のお年寄りを忘れるなーってことよ。」
着いたそうそう、大爆笑頂きました。
石垣島はのんびりした快適な環境だからでしょうか。皆さん長生き。
100歳越えた高齢者は、ぜんぜん珍しくもないそうです。

ちなみに「いらっしゃい」は「オーリトーリ」
「おはよう・こんにちは・こんばんは」は「クヨーナーラ」にゃん。

簀戸を開いて一歩入ると


工房の中は、まるで民俗博物館。ヨーガンレールさんとも交流を
お持ちの池原さんの審美眼は、サスガです!
芭蕉の織りを作ったりされてますが、主にここはショールーム。
アダンの草履や、月桃の籠などは受注生産。周辺のおじぃやおばぁ
に創ってもらうため、各家までもらいに行くそうです。




池原さんのアンティークコレクション、いいでしょう?
特に織りや染めの繊維の手仕事が、素敵でした。


藍の絣の古布をパッチワークにして、屏風に仕立てたもの。



使い込まれた野良着。補修して継ぎ接ぎして、また着る着る。
「見てー、かわいいでしょぉ?こんなところまでかがってる。」
本藍には防虫効果があります。暮しの知恵が生きています。


極めはこちら「人間国宝染織作家 平敏子氏の生地見本帳」
監修は柳悦孝氏。ずいぶん昔のお作だけに貴重この上なし。
「わー、スゴイ!」
「たまにこうして見てもらいたい人が来ると、箱からだしてー。
って信号を送ってくるのよ。虫干しね。」
一枚一枚単調のようで、複雑な柄と色味。なにか記号のような、
意味を持っているようなパターン。いいもの見せてもらいました。
やちむん館工房で選んだ品物が、あまたに届いてます。


夏快適な、湿気の多い梅雨には、室内履きにオススメの
「あだん草履」アロエみたいな植物を割いて、乾かし、編んでます。
初め裏側はスパイクみたいですが、すぐにペッタンコになります。
逆に表側は、自分の足の形に変形して健康サンダルのように。

工房の徳光さんが、見本から選んだ古布などをすぐに鼻緒に
巻いてくださって。あっという間に仕上がりました。

こういう手提げ籠を「あんつく」といいます。
あだんの気根を細く縒った紐で編みます。
使い込むと、皮のようなしなやかな良い風合いになります。
池原さんの約20年クラスのものは、愛着が湧いて、何度も
持ち手を修理されているとか。

「あんつく、ぶー(麻の一種)クール染め」クールは、島の芋。
芋のアクの成分で染めたもの。大島紬のように、泥の鉄分など
自然の成分を使って創られた手仕事が継承されています。

ポシェットは、昔流行った台湾の民族編み籠みたいです。

右の蓋付き籠は、月桃(ゲットウ)の葉を使っています。
月桃も防虫効果がある植物で、実は赤く、ヤモミといい、
果実酒にされます。あだんも月桃も、芯を茹でて食べたり、
捨て所のない優れた植物。
生活の必需品を身近な植物を使って、必要な分だけ収穫して、
無駄なく使いきる。生きるための知恵が、ここにあります。

草木染めによるアンティークの紅型タペストリー。
一目見て気に入りまして、京都へ連れて帰ってきました。
ぜひ、沖縄の風に触れてみてください。ご来店お待ちしてます。

↑クリックして頂くとブログランキングにカウントされます。
応援して頂けると嬉しいです。

那覇からひとっ飛び・・・約1時間。
3月7日に、石垣新空港が開港しました。1976年基本計画設定
から、自然環境に配慮した空港建設を目指して、工事着工より
6年かかりました。
他県ではありそうにない「コウモリ保護対策案」なども議論
されました。(実際、沖縄南城市のほうでも昼間、車の前を
大きなコウモリが横切っていきます。)
私が着いた旧空港は、150人乗り小型ジェットしか利用できない
小さな空港でした。滑走路が短い為、離着陸の時に急上昇、急降下。
ジェットコースターに乗っているようで、眼下の畑に突っ込むんでは
ないかと思うくらいで。ターミナルを行き交う移動バスは、公共バス。
吊革に、降車ボタンが付いていました。
「ボタン押さんと降ろしてもらえへんで。」ないない、それは無い。
市役所みたいな建物が、ターミナルセンター。ローカルな空港体験
できたのは、見納めとして、これはこれで良かったですね。

空港から北へ向かう「白保地区」新空港はこのすぐ近くに出来ました。

そして、サトウキビ畑の真ん中、森の中に「やちむん館工房」があります。

到着したときは、休憩の時間。工房の方、ご近所の方、犬、猫も
ゆんたく(おしゃべり)中でした。のどかでいいなぁ〜。
オーナーの池原さんとは、去年梅田大丸の催しでお会いして以来。
訪ねてみたかった工房。石垣島。
「池原さん、来る途中の路線バスの停留所に<バス来なよー入口>
ってあったんですけど、バス来ない出口とかあるんですか?」
「バス???来る??」
しばし 間
「あははは〜」
「バスキナヨーって方言で<忘れるなー>って意味よ。あの停留所
目の前が老人ホームだから、施設のお年寄りを忘れるなーってことよ。」
着いたそうそう、大爆笑頂きました。
石垣島はのんびりした快適な環境だからでしょうか。皆さん長生き。
100歳越えた高齢者は、ぜんぜん珍しくもないそうです。

ちなみに「いらっしゃい」は「オーリトーリ」
「おはよう・こんにちは・こんばんは」は「クヨーナーラ」にゃん。

簀戸を開いて一歩入ると


工房の中は、まるで民俗博物館。ヨーガンレールさんとも交流を
お持ちの池原さんの審美眼は、サスガです!
芭蕉の織りを作ったりされてますが、主にここはショールーム。
アダンの草履や、月桃の籠などは受注生産。周辺のおじぃやおばぁ
に創ってもらうため、各家までもらいに行くそうです。




池原さんのアンティークコレクション、いいでしょう?
特に織りや染めの繊維の手仕事が、素敵でした。


藍の絣の古布をパッチワークにして、屏風に仕立てたもの。



使い込まれた野良着。補修して継ぎ接ぎして、また着る着る。
「見てー、かわいいでしょぉ?こんなところまでかがってる。」
本藍には防虫効果があります。暮しの知恵が生きています。


極めはこちら「人間国宝染織作家 平敏子氏の生地見本帳」
監修は柳悦孝氏。ずいぶん昔のお作だけに貴重この上なし。
「わー、スゴイ!」
「たまにこうして見てもらいたい人が来ると、箱からだしてー。
って信号を送ってくるのよ。虫干しね。」
一枚一枚単調のようで、複雑な柄と色味。なにか記号のような、
意味を持っているようなパターン。いいもの見せてもらいました。
やちむん館工房で選んだ品物が、あまたに届いてます。


夏快適な、湿気の多い梅雨には、室内履きにオススメの
「あだん草履」アロエみたいな植物を割いて、乾かし、編んでます。
初め裏側はスパイクみたいですが、すぐにペッタンコになります。
逆に表側は、自分の足の形に変形して健康サンダルのように。

工房の徳光さんが、見本から選んだ古布などをすぐに鼻緒に
巻いてくださって。あっという間に仕上がりました。

こういう手提げ籠を「あんつく」といいます。
あだんの気根を細く縒った紐で編みます。
使い込むと、皮のようなしなやかな良い風合いになります。
池原さんの約20年クラスのものは、愛着が湧いて、何度も
持ち手を修理されているとか。

「あんつく、ぶー(麻の一種)クール染め」クールは、島の芋。
芋のアクの成分で染めたもの。大島紬のように、泥の鉄分など
自然の成分を使って創られた手仕事が継承されています。

ポシェットは、昔流行った台湾の民族編み籠みたいです。

右の蓋付き籠は、月桃(ゲットウ)の葉を使っています。
月桃も防虫効果がある植物で、実は赤く、ヤモミといい、
果実酒にされます。あだんも月桃も、芯を茹でて食べたり、
捨て所のない優れた植物。
生活の必需品を身近な植物を使って、必要な分だけ収穫して、
無駄なく使いきる。生きるための知恵が、ここにあります。

草木染めによるアンティークの紅型タペストリー。
一目見て気に入りまして、京都へ連れて帰ってきました。
ぜひ、沖縄の風に触れてみてください。ご来店お待ちしてます。
↑クリックして頂くとブログランキングにカウントされます。
応援して頂けると嬉しいです。
by mottainai-amata
| 2013-03-20 17:20
| クラフトあまた沖縄たより
|
Comments(0)
















