『とんぼ玉ガラス教室』ご報告 |
ガスバーナーと作業スペースが限られてますので、
午前と午後の二部制でさせて頂きました。
老若男女問わず、たくさんのお申し込み頂きました。
さて、皆さん上手に作って頂けるでしょうか?
大下先生、よろしくお願い致します。
小さなとんぼ玉といえども、かなり高温に溶けたガラスを
使います。火傷や事故が起こらないように、しっかり説明を
聞いて、もし破片など飛んできたら危ないのでサングラスを
かけて作業してもらいます。
小学校三年生のなお君も、おばぁちゃんと一緒に参加。
買ってもらったサングラスは、TVのヒーローものか
マトリックスか・・時々鼻の頭めがね。
これが原料になるガラス。棒状になったカレット。
金属の化学反応による色ですので、見ているのと出来上がりと
若干違うことがあるそうです。
火が点いてから慌てないように、持つ角度など練習します。
まずは先生のお手本。
ガラスの棒は、直接炙って溶かすんですね。それを細い金属に
巻き取り、炎の上下に置き換えて、温度の調整をしながら
何度も巻いて少しずつ大きくしていきます。
できたとんぼ玉は、まだまだ熱を持っているので除冷します。
セラミックの細かな粒々のなかへ〜。ゆっくり回しながら〜。
ガラスは、温度と溶けたタイミングがとても重要。
先生の「10数えて3cm上に、上げてください。」
「もうあと2秒溶かしましょうか・・。」
そんな細かな的確な指示が、実際作ってみると、きれいに作る
ために必要な判断なのだ、と気が付きます。
今日の教室は、途中で冷めて割れたりした作品はなかったのですが、
ガラスのご機嫌を損なってしまうと、最悪割れてしまいます。
先生の作業を見ていると、いとも簡単そうですが、いやどうして。
では、シンプルな玉作りからしてみましょう!
ガラスが急に溶け出して「わぁ、ぁ、ぁ」
ユニークな先生で、いろいろおもしろいことを言うてくれはるの
ですが、皆手元に神経が集中していて、し〜〜〜ん・・・・
一つなんとか形になったところで、今度は水玉バージョンです。
基本の玉に、違う色のガラスを細かく切ったものを熱いうちに
くっつけて、炙って密着固定させます。
表面にぶつぶつ突起してたのが、滑らかになっていきます。
三つ目は、ストライプバージョン。
先生が、炙ったガラス棒より引き出したる点・
びょ〜〜んと伸びて、線になり、細いクローンができました。
このへんの飴細工のような技、ガラスという素材の面白さですね。
もう、おわかりですね。できた基本の玉に巻き付けます。
出発点から垂れ下がった細い棒が、くるくる回すことで
しぜんにストライプ模様へ。
ぽきぽき折れても、ちゃんと溶けて落ち着きます。
色の組み合わせにも個性がでます。同じモノは一つもナシ。
彼女のネイルにも負けないとんぼ玉やねぇ。
希望者は四つ目の好きな作品を作りました。
たくさんできましたね。冷えて取り出されるのが楽しみ。
午前の皆さんのできあがり作品。いかに丸く仕上げるのが
むつかしいかわかりましたね。でも、どれも世界で一つの作品!
午前は、小学生二人の戯れとともに賑やかでしたが
(弟分は火が恐くて会場から逃げ出してしまい・・)
午後はアダルトで、ぐっと落ち着き予定以上に早く仕上がって
除冷の間、先生の技をご披露して頂きましたよ。
もう構える姿勢からして、ぜんぜん違うでしょう。
あれあれよ・・という間にできる繊細な手仕事。
こんな作品も見せて頂きました。
「自由自在にガラスを使えるようになるまで、
とんぼ玉一万個頑張って作りましょう。」と先生。
ガラスの言うことがわかるようになると、無理に
形にしようとせずにガラスに任せてあげたらいいそうです。
ガラスの気持ちがわかるまで〜長いお付き合いが必要ですよ。
午後の皆さんの出来上がり作品です。
光に透かして見ると、また違う表情をみせてくれます。
陶器や木工と違うガラスの特徴、感じて頂けましたか?
ご参加頂いた方の中から、一万個目指す方が現れるかも?
おもしろい体験ができました。有り難うございました。
ご指導頂いた大下さん、11月滋賀県草津市のギャラリーの
展示会に出品されます。詳しくはコチラで↓
大下邦弘さんHP
↑クリックして頂くとブログランキングにカウントされます。
応援して頂けると嬉しいです。