『SeasideKinki 手仕事のおはなし』ご報告 |
朝から雨の予報のお天気は、奇跡的に晴れました。
本日は、高野の「自家焙煎コーヒーカダナ」さんで
珈琲屋さんで知的探訪 第8回
『Seaside Kinki 手仕事のおはなし』講座開催です。



貴重な日曜日の午後、たくさんお集まり頂きました。
ありがとうございます!
今日のテーマは、広い近畿地方を2回に分けて海側に
スポットを当てて、知ってるようで知らない近畿の魅力を
もっとご紹介しましょう!という講座です。



レジュメの構成を担当してくれたSさんに、会の進行を決める
「あみだくじ」も作ってもらいました。
皆さんの誕生日月順で、お好きな一本を選んでもらった
あみだは“ちゃんちゃーん、ちゃかちゃかちゃんちゃん♪・・”
トルコ行進曲「その曲!?」で各お題目に到達。
「お酒」や「お菓子」の絵が書いたゴールにたどり着くまで、
試飲試食はおあずけ。

ランチメニューは、おあずけにはなりません。
ご当地メニューは、和歌山県御坊市の「せち焼」
主に海鮮を炒めた塩焼きそばに、溶き卵を絡めてまとめて
ソースをかける屋台メニューのような一品。
「せち」の語源はせっかち。急く。からきているのでは?、
とのことです。
お好み焼きにソバを載せる「モダン焼」の上だけのような
感じですね。
まずは「近畿地方の風土記・特徴」のおはなしをカダナさんから。
歴史のはなしもありましたが、多様な食文化を持つ近畿なので、
「食」のはなしも盛り上がりました。いわゆる「粉もん」とよばれる
たこ焼き・お好み焼きなどは、多種のソース文化を生みます。
串カツはもちろん、天麩羅やカレーにもソースを使うのも普通です。
(主に大阪ですが)江戸と浪花の食文化の違い〜寿司を例に〜も、
おもしろいおはなしでした。

蔵見学させて頂いた「泉酒造株式会社」の夏限定酒「仙介」は、
キリッと冷やして召し上がって頂きました。
すっきり爽やかなラベルのように、飲み口の美味しいお酒です。
そして、お題目「灘散策」のおはなし。見学下見に行ってきたばかり
なので、現地の体験談も含めてご紹介できました。



散策例として、「白鶴美術館」〜「香雪美術館」御影の街〜
御影郷の酒蔵資料館、ランチのできる蔵まで〜をプラン。
お酒に興味のある方は、楽しめる一日コースになるのではない
でしょうか〜。
大阪堺市のおはなしも、堺散策例を「鉄砲鍛冶屋敷」〜
「本願寺堺別院」〜「千利休屋敷跡」〜「南宗寺」〜
「仁徳天皇陵古墳」甘味処にくるみ餅の「かん袋」まで。

遠州七窯の「古曽部焼(高槻)」「赤膚焼(奈良)」の
年代モノの貴重なお茶碗を、焼物コレクターのAさんに
お借りしましたので、実際に手取りなど体感してもらいました。
堺生まれの千利休の人生〜わび茶の大成〜(大きなテーマすぎて、
朝までかかりそうなので控えめに)に加えて、お茶碗を選ぶ
ポイントなどのおはなし。
「堺、散策したことないで〜す!」という方がほとんど。
かつての“東洋のヴェニス”ですから、ぜひ。

カダナさんおすすめのコーヒー「コスタリカ」
召し上がって頂いて。。良い香りです。。

あみだで辿り着きました。おさんじは「風月堂ゴーフル」
はさまれたクリームは、「バニラ・チョコ・イチゴ」
神戸発祥のお菓子。関西地域どのお宅にもこのカンカン、
一個はあるんじゃないでしょうか?



最近は食べやすいミニサイズもでてますが、大きい本来の
サイズが「なんか、こども心に還ってウレシイな♪」
和歌山県根来塗、紀州漆器のおはなしは、
散策例として、紀三井寺〜黒江の漆器街。
または、どちらも名刹根来寺〜粉河寺。

根来塗のいわれと、漆器の扱い、作る過程、特徴などを
おはなししながら、私物ですが使っていくと漆器はどんな風に
変わっていく(育っていく)のか見て頂きました。
残念ながら私は、根来塗を持ってませんので輪島や金沢、信州の
漆器で比較して頂きました。
お客さまから「やっぱり漆器はいいわね〜」って言ってもらえた
のは、嬉しかったですね。
扱いが面倒だ、高級品だ、と思われがちな漆器。てまひまかけた
製作工程からは、致し方ないと思うのですが、軽くて耐久性に富んだ
JAPAN=漆と呼ばれる世界に誇る工芸です。
ぜひ長い目で見て、お使い頂きたいですね。

各県の観光課から取り寄せしたパンフレットと一緒に、
書籍もご覧頂いて、私の担当は拙いおはなしですが
無事に終えられました。
皆さま、ありがとうございました。
次回「近畿山側編」は、秋頃お届け予定です。

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