2012年 06月 09日
御影〜御影郷〜芸術と酒の文化紀行 |
いよいよ、関西も梅雨入りしました。
五月は小雨でしたので、自然界には恵みの雨期でしょうか。
「芒種」入りの6月5日、久しぶりに兵庫県御影散策して
きました。17日の講座「Seaside Kinki手仕事のおはなし」
その下見見学会をかねて。
「芒種」は、穂を付ける植物の種まきに適した季節という
二十四節気のひとつで、麦のことをさすようです。
米の田植えは終わってますが、酒米の田植えは時期が遅いので、
ちょうど暦に因んだ見学会ですね。
さてさて、どんな出逢いが待ってますでしょうか?
スタートは、阪急神戸線御影駅。
ここ御影の地は、電車が通る前から財界人・実業家が住まい、
豪邸が建ち並ぶ屋敷街が形成されてきました。
山なりに建つ豪邸を誘うように迷路のような石垣。
石垣には、六甲山から切り出された“御影石”が使われて
います。



坂マニア・石垣マニアには、垂涎の光景でしょう!
「あっちか、こっちか・・」何度か訪ねているものの
記憶は定かでなくて、豪邸を覗いては「わぁ〜」とか言いながら


たどり着きました「白鶴美術館」です。
白鶴酒造七代嘉納治兵衛(鶴翁)が、昭和6年自ら古希を記念して
建てた美術館。奈良の旧家に生まれた鶴翁は、茶の湯とともに広く
美術への造詣を深め、膨大なコレクションを所蔵していました。
この美術館の所蔵品の大半は、鶴翁の寄付によるもの。
中国と日本の古美術が中心です。
(平成7年建設の別館には、中近東の絨毯コレクションが展示されてます)
訪ねたこの日は「中国陶磁の文様世界」という企画展中でした。
天目茶碗のコレクターでもあった鶴翁の逸品も観られて満足。
白鶴美術館HP
*開館時期は、春期と秋期の年二回です*



コレクションも素晴らしいですが、建物も庭もこだわりが
スゴイのです。二階建ての館内には、ふかふかの緞通がひかれ、
擬宝珠のついた欅の階段、花灯窓、釘隠や照明器具、随所に
観られる鶴の意匠。。
「この錦鯉、一匹いくらくらいするんやろ?」
「京都の豪邸は、庭にお金かけても、錦鯉は泳がさへんねぇ。」
「見ただけわかるところに投資するのは、野暮やねん。」
「なんで??」
「そやけど枯山水のほうが、時間もお金もかかるんやで。」
「今度、庭師の弟子のT君に聞いてみよぅ。」
下世話なはなしですいません。
御影駅から北へ向かいましたが、駅の南側に戻りまして、


またまた、玉石垣をてくてく歩き・・・

住宅街でこういうデザイン、おもしろいですねぇ・・

開館時間は過ぎてましたので、中へは入れませんでしたが、
「香雪美術館」朝日新聞の創業者・村山龍平が建てた旧宅の側に
あります。阪神間に広がる郊外住宅の先駆けといわれます。
1900年に数千坪の土地を取得したというから、驚きです。
「狩野派の絵画展」(〜7月16日まで)開催中です。
主な美術館のコレクションは、東洋古美術です。
ちょっと疲れたので、ひとやすみ。

知る人ゾ知る「御影ダンケ」
バターブレンドコーヒーで有名な、駅前のcoffeeshop


40数年変わらぬスタイルで、一杯ずつたてられるコーヒー。
「この界隈は、口の肥えた人が多いからね。手を抜けば
すぐにわかっちゃう。一杯ずつが真剣勝負なのよ。」
と、マスター。
メニューも「バターブレンドコーヒー(¥550)」

「ケーゼ・クーヘン(¥500)」
あつあつのデニッシュパンのような生地にクリームのせ。
その他5種類くらい。
カップは全て、大倉陶園製。お客さんに合わせて選ばれます。

バターブレンドコーヒーなる豆は、バターを焙煎後の豆に
染み込ませる独自の方法だそうです。
「そのままでも美味しいよ。」「ほんと、香ばしい。」
たてられたコーヒーは、深炒り豆のコクがまったり。
って感じの個性的な味わい。
同じKinkiでも、処変われば、こだわりもさまざま。
次はおまたせ、灘の酒蔵散策の巻〜〜

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五月は小雨でしたので、自然界には恵みの雨期でしょうか。
「芒種」入りの6月5日、久しぶりに兵庫県御影散策して
きました。17日の講座「Seaside Kinki手仕事のおはなし」
その下見見学会をかねて。
「芒種」は、穂を付ける植物の種まきに適した季節という
二十四節気のひとつで、麦のことをさすようです。
米の田植えは終わってますが、酒米の田植えは時期が遅いので、
ちょうど暦に因んだ見学会ですね。
さてさて、どんな出逢いが待ってますでしょうか?
スタートは、阪急神戸線御影駅。
ここ御影の地は、電車が通る前から財界人・実業家が住まい、
豪邸が建ち並ぶ屋敷街が形成されてきました。
山なりに建つ豪邸を誘うように迷路のような石垣。
石垣には、六甲山から切り出された“御影石”が使われて
います。



坂マニア・石垣マニアには、垂涎の光景でしょう!
「あっちか、こっちか・・」何度か訪ねているものの
記憶は定かでなくて、豪邸を覗いては「わぁ〜」とか言いながら


たどり着きました「白鶴美術館」です。
白鶴酒造七代嘉納治兵衛(鶴翁)が、昭和6年自ら古希を記念して
建てた美術館。奈良の旧家に生まれた鶴翁は、茶の湯とともに広く
美術への造詣を深め、膨大なコレクションを所蔵していました。
この美術館の所蔵品の大半は、鶴翁の寄付によるもの。
中国と日本の古美術が中心です。
(平成7年建設の別館には、中近東の絨毯コレクションが展示されてます)
訪ねたこの日は「中国陶磁の文様世界」という企画展中でした。
天目茶碗のコレクターでもあった鶴翁の逸品も観られて満足。
白鶴美術館HP
*開館時期は、春期と秋期の年二回です*



コレクションも素晴らしいですが、建物も庭もこだわりが
スゴイのです。二階建ての館内には、ふかふかの緞通がひかれ、
擬宝珠のついた欅の階段、花灯窓、釘隠や照明器具、随所に
観られる鶴の意匠。。
「この錦鯉、一匹いくらくらいするんやろ?」
「京都の豪邸は、庭にお金かけても、錦鯉は泳がさへんねぇ。」
「見ただけわかるところに投資するのは、野暮やねん。」
「なんで??」
「そやけど枯山水のほうが、時間もお金もかかるんやで。」
「今度、庭師の弟子のT君に聞いてみよぅ。」
下世話なはなしですいません。
御影駅から北へ向かいましたが、駅の南側に戻りまして、


またまた、玉石垣をてくてく歩き・・・

住宅街でこういうデザイン、おもしろいですねぇ・・

開館時間は過ぎてましたので、中へは入れませんでしたが、
「香雪美術館」朝日新聞の創業者・村山龍平が建てた旧宅の側に
あります。阪神間に広がる郊外住宅の先駆けといわれます。
1900年に数千坪の土地を取得したというから、驚きです。
「狩野派の絵画展」(〜7月16日まで)開催中です。
主な美術館のコレクションは、東洋古美術です。
ちょっと疲れたので、ひとやすみ。

知る人ゾ知る「御影ダンケ」
バターブレンドコーヒーで有名な、駅前のcoffeeshop


40数年変わらぬスタイルで、一杯ずつたてられるコーヒー。
「この界隈は、口の肥えた人が多いからね。手を抜けば
すぐにわかっちゃう。一杯ずつが真剣勝負なのよ。」
と、マスター。
メニューも「バターブレンドコーヒー(¥550)」

「ケーゼ・クーヘン(¥500)」
あつあつのデニッシュパンのような生地にクリームのせ。
その他5種類くらい。
カップは全て、大倉陶園製。お客さんに合わせて選ばれます。

バターブレンドコーヒーなる豆は、バターを焙煎後の豆に
染み込ませる独自の方法だそうです。
「そのままでも美味しいよ。」「ほんと、香ばしい。」
たてられたコーヒーは、深炒り豆のコクがまったり。
って感じの個性的な味わい。
同じKinkiでも、処変われば、こだわりもさまざま。
次はおまたせ、灘の酒蔵散策の巻〜〜
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by mottainai-amata
| 2012-06-09 17:37
| OFFのあの時あの時間
|
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