2012年 01月 18日
京都美術・工芸のこれから |
気になる展覧会を、はしごする休日。
百貨店の美術展も廻りながら、京都文化博物館へ。


モダンな近代建築が並ぶ三条通の、旧日本銀行京都店。
現在はコンクリート造の新館と合わせて、博物館になって
います。本日は3・4階で開催されている
「2012京都美術・工芸ビエンナーレ(〜19日まで)

5階で開催されている「京都美術文化賞(〜22日まで)」
こちらは、レタリングの教科書みたいなポスターで
もったいないのですが、企業メセナ活動に力を入れている
京都中央信用金庫主催の展覧会。
市民の文化向上に貢献を果たした芸術家に贈られる名誉賞。
去年選ばれた3名の代表作品が、展示されています。
中信美術館HP

博物館の脇に横付けにした、野菜いっぱいの軽トラック。
こんな街中へも、野菜を行商しに来る気合いがおもしろい。
3、4階のビエンナーレには、弊店でお世話になっている
陶芸家の東好美さんが、京都教育大の推薦で出品されていると
聞いて、観に来ました。彼女の作品は、白いシンプルなお皿に
小さな壷が生えているようにくっついた連作。壁に掛けて、
立ち目線で見せるというディスプレーが彼女らしく、立体を
平面のように扱って、陰影のおもしろさが出ていました。
京都府と、文化博物館が主催のビエンナーレは、大賞受賞者に
50万円、優秀賞には10万円贈られます。
新鋭作家の公募展ということで、出品者も地元京都で活躍する
名前を知った人達も多くみられました。
今の京都の美術工芸の動きが感じられる展覧会です。
京都文化博物館HP
5階の美術文化賞の受賞者は、美術界の大御所 山本容子、
小林尚子、森村泰昌氏でした。それぞれ200万円贈られる
そうです。審査員も錚々たる先生方ですね。
フロアを3つの部屋に仕切った展示は、三者三様。
独自の空間になっていました。
特に銅版画家の山本容子氏の展示が、印象的でした。

<静物画>として説明が添えられています。
小説家 池澤夏樹の朝日新聞連載小説における挿絵の
依頼を受けた時(明治初期の北海道を舞台にした
「静かなる大地」2001年〜一年間)、
“顔は描かない”という条件がついていました。
作家は、それならば。と説明画を一切描かずに、
「ある家族の生活」を表現してみようと試みました。
ひとが生きている時間に手に触れるだろうモノ
食べものや、装身具、生活道具・・
じゃがいも、帯留め、虫かご、おはじき、ケロヨン・・
小説の中に登場する人々の生きたであろう時間や、
歩いたであろう空間を、間接的なモノを使って表現しています。
6x8cmのちいさな作品は、434点にもなりました。
その作品の見せ方、さすが!でして。
9つのカテゴリーに分けて、屏風・障子・掛軸・和タンス
などに、ちいさな作品が散らしてあります。
ちいさな作品は、会場でノスタルジックで、レトロな雰囲気を
持つ大きな空間になっています。
一つ一つの作品を見ているうちに、小説を読んでいない者も、
「ある家族の生活」を垣間見ているような、興味を抱きます。
どちらの展示会も入場無料。
京都の街は、身近に美術に触れられる機会があって
嬉しいことです。
さて、左京区「細見美術館」現在「華麗なる京蒔絵」
〜三井家と象彦漆器〜開催中(29日まで)
細見美術館HP
「江戸店持ち、京商人」(京都に居住し、江戸に
店を構える商人)として、京文化を担ってきた豪商
三井家。
明治維新以降、西洋文化の流れに日本美術工芸の衰退を
危惧した三井家は、京都工芸をパトロネージしていきます。
その中で、見事な蒔絵の名品を制作してきた漆器商
「象彦(1661年創業」の三井家旧蔵作品を関西初公開
しています。

制作時間と経費にいとめをかけない、贅を尽くした作品
ばかり。職人さんも腕の見せ所とばかりに気持ちが入って
いるのが、伝わります。
時代の文化・芸術を担う者がなくなれば、残念ながら
良い作品は遺していけません。
日本美術工芸の活性化〜難しい課題です。
伝統文化を守ってきた京都の役割は、大きいです。
本日のおまけ
いろいろ刺激を受けたあとで、五感の締めくくりに。
久しぶりの北山本店「マールブランシュ」



本店限定のイチゴショート


名物モンブラン
最近「茶の菓」などで、全国展開中の洋菓子店。
本店で味わえるやわらかで、濃厚な素材の美味しさ、
画一化して、失わないでほしいなぁ・・しみじみ。

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百貨店の美術展も廻りながら、京都文化博物館へ。


モダンな近代建築が並ぶ三条通の、旧日本銀行京都店。
現在はコンクリート造の新館と合わせて、博物館になって
います。本日は3・4階で開催されている
「2012京都美術・工芸ビエンナーレ(〜19日まで)

5階で開催されている「京都美術文化賞(〜22日まで)」
こちらは、レタリングの教科書みたいなポスターで
もったいないのですが、企業メセナ活動に力を入れている
京都中央信用金庫主催の展覧会。
市民の文化向上に貢献を果たした芸術家に贈られる名誉賞。
去年選ばれた3名の代表作品が、展示されています。
中信美術館HP

博物館の脇に横付けにした、野菜いっぱいの軽トラック。
こんな街中へも、野菜を行商しに来る気合いがおもしろい。
3、4階のビエンナーレには、弊店でお世話になっている
陶芸家の東好美さんが、京都教育大の推薦で出品されていると
聞いて、観に来ました。彼女の作品は、白いシンプルなお皿に
小さな壷が生えているようにくっついた連作。壁に掛けて、
立ち目線で見せるというディスプレーが彼女らしく、立体を
平面のように扱って、陰影のおもしろさが出ていました。
京都府と、文化博物館が主催のビエンナーレは、大賞受賞者に
50万円、優秀賞には10万円贈られます。
新鋭作家の公募展ということで、出品者も地元京都で活躍する
名前を知った人達も多くみられました。
今の京都の美術工芸の動きが感じられる展覧会です。
京都文化博物館HP
5階の美術文化賞の受賞者は、美術界の大御所 山本容子、
小林尚子、森村泰昌氏でした。それぞれ200万円贈られる
そうです。審査員も錚々たる先生方ですね。
フロアを3つの部屋に仕切った展示は、三者三様。
独自の空間になっていました。
特に銅版画家の山本容子氏の展示が、印象的でした。

<静物画>として説明が添えられています。
小説家 池澤夏樹の朝日新聞連載小説における挿絵の
依頼を受けた時(明治初期の北海道を舞台にした
「静かなる大地」2001年〜一年間)、
“顔は描かない”という条件がついていました。
作家は、それならば。と説明画を一切描かずに、
「ある家族の生活」を表現してみようと試みました。
ひとが生きている時間に手に触れるだろうモノ
食べものや、装身具、生活道具・・
じゃがいも、帯留め、虫かご、おはじき、ケロヨン・・
小説の中に登場する人々の生きたであろう時間や、
歩いたであろう空間を、間接的なモノを使って表現しています。
6x8cmのちいさな作品は、434点にもなりました。
その作品の見せ方、さすが!でして。
9つのカテゴリーに分けて、屏風・障子・掛軸・和タンス
などに、ちいさな作品が散らしてあります。
ちいさな作品は、会場でノスタルジックで、レトロな雰囲気を
持つ大きな空間になっています。
一つ一つの作品を見ているうちに、小説を読んでいない者も、
「ある家族の生活」を垣間見ているような、興味を抱きます。
どちらの展示会も入場無料。
京都の街は、身近に美術に触れられる機会があって
嬉しいことです。
さて、左京区「細見美術館」現在「華麗なる京蒔絵」
〜三井家と象彦漆器〜開催中(29日まで)
細見美術館HP
「江戸店持ち、京商人」(京都に居住し、江戸に
店を構える商人)として、京文化を担ってきた豪商
三井家。
明治維新以降、西洋文化の流れに日本美術工芸の衰退を
危惧した三井家は、京都工芸をパトロネージしていきます。
その中で、見事な蒔絵の名品を制作してきた漆器商
「象彦(1661年創業」の三井家旧蔵作品を関西初公開
しています。

制作時間と経費にいとめをかけない、贅を尽くした作品
ばかり。職人さんも腕の見せ所とばかりに気持ちが入って
いるのが、伝わります。
時代の文化・芸術を担う者がなくなれば、残念ながら
良い作品は遺していけません。
日本美術工芸の活性化〜難しい課題です。
伝統文化を守ってきた京都の役割は、大きいです。
本日のおまけ
いろいろ刺激を受けたあとで、五感の締めくくりに。
久しぶりの北山本店「マールブランシュ」



本店限定のイチゴショート


名物モンブラン
最近「茶の菓」などで、全国展開中の洋菓子店。
本店で味わえるやわらかで、濃厚な素材の美味しさ、
画一化して、失わないでほしいなぁ・・しみじみ。
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by mottainai-amata
| 2012-01-18 17:21
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