『町家で和菓子教室 其の九 洋風黄身しぐれ』ご報告 |
車も人もいっぱいです。お天気もいいので、なおのこと。
しかし紅葉は、暖かいためか「見頃です」とはチョット言い難い。
本日「あまたの会 和菓子教室」
交通渋滞を避けるように、皆さまにお集まり頂きました。
では、清水先生よろしくお願い致します。
課題は「黄身時雨」これは本来「晩秋」の和菓子だそうです。
蒸し上がった餡の表面に「ひび割れ」が入ってるのが、特徴。
最近は春を表すアレンジで、黄身の中から緑の餡を覗かせて、
「春野の菜の花」なども作られているようです。
でも、黄身餡は全国最もポピュラーな和菓子で、「桃山」など
お土産銘菓として売られています。これから教えて頂きますが、
バリエーション豊富な、応用がきく和菓子なのです!
まずは「白生餡」作り。焦がすと風味も色も台なしなので、
鍋の両サイドから刮げるようにすばやく混ぜます。
ボールに溶いた卵黄に、餡の一部を加え馴染ませてから、
鍋に入れ戻し、混ぜながら炊いていきます。
卵が入ってますので、しっかり火を通しましょう。
全体にもったりしてきて、手で触っても付かなくなったらOK。
バットに小分けして、少し冷めたら上新粉とイスパタを
揉み込むように混ぜます。
きめ滑らかに、きんとんみたいになりました。
生地を計って分けたら、おなじみの包餡です。
黄身餡は、包む生地に餡が入っているので、
ぽそぽそして、これまでの伸びる生地と違って難しそう。
ゴルフボールで特訓!と言われる包餡。
片手でくるくる上手く回して。。餡を綴じていきます。
「あぁ、すでにひび割れがぁ・・」大丈夫、何とかマルコメて!
まあるいお饅頭は、蒸し器で5分。意外と早くできます。
上手くひび割れた?割れなきゃ失敗とは、変なかんじ。
基本の黄身しぐれが成功したところで、第二段。
洋風アレンジは、生地にはドライフルーツMIX、
ラム酒をぽたぽた・・
真ん中の餡の代わりに、ホワイトチョコレート!
まるで、洋菓子教室です。
生地にフルーツが入っているからでしょうか、
見事きれいに割れました。どんなお味か楽しみですね。
また、別のアレンジ例として、清水先生が自宅で
黒こしあんに黒チョコを混ぜた「黒チョコしぐれ」を
作ってきてくださいました。切り分けて試食します。
こんな風に、粉糖をまぶせば素敵なクリスマススイーツに。
「チョコしぐれ、バレンタインにいいんじゃない?」
「あかんでしょ〜、ひび割れて、ハートブレイクやん。」
なんて話題も盛り上がり、試食タイム。
基本黄身しぐれ、断面。「餡が偏りすぎ?」先生厳しい。
ドライフルーツチョコしぐれ、チョコも溶けきらず、
ラム酒のふんわりいいかおり。
黒チョコしぐれは、生チョコトリュフみたいでした。
「これ、売れますよ〜!」
洋風アレンジは、どれも黄身しぐれとは思えないケーキ
みたいです。他にナッツやチーズなどを入れても美味しそう。
いろんなオリジナル黄身しぐれが出来そうです。
是非、皆さん家でチャレンジしてください。
今回の「町家で和菓子教室」が、九回目になります。
ご参加の皆さんも、だんだんと慣れてこられて、
探求心深く「和菓子教室」というより「和菓子研究会」
ほっこりしながら、和気藹々といい会を重ねてきました。
記念すべき十回目は、来年1月末か2月に。おたのしみに。
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