2011年 09月 16日
『人間国宝 北村武資展』「織」を極める |
京都国立近代美術館にて、今日から始まりました。
『人間国宝 北村武資展』(〜10月30日)
近美HPはこちら
京都出身の(1935年〜)北村氏は、中学校卒業後
西陣の製織業に入り、龍村美術織物入社を経て、
古代織の再現の研究の第一人者としても有名です。
「羅(ら)」「経錦(たてにしき)」の二つの技の、
重要無形文化財保持者として現在も活躍されています。
今回の個展は、約130点の作品を堪能できます。
来年2月に東京国立近代美術館で、巡回展があります。
開会式にて、北村先生の御挨拶。
さすがお膝元の京都開催だけありまして、会場はいっぱい。
織りや着物の各界の方々も大勢みえてました。
乾杯の後、拍手が鳴りやまぬ前にオードブルは影も形もなく!?
これは、証拠写真になりましたね。
「羅」の歴史は古く、中国前漢時代からすでにあったという
ことが、遺跡の出土品から推測されています。
日本でも8世紀頃には織られるようになり、正倉院宝物にも
さまざまな羅が伝えられています。中世以降衰退したようです。
北村氏は、1972年に開催された「長沙馬王堆漢墓写真速報展」
の中国で発見された古代織羅に興味を覚え、再現とオリジナルを
完成させ発表してこられました。
羅は捩り織(もじりおり)の一種で、経糸緯糸の絡みの隙間に
空間が出来る網のような織地になります。
専門的な技術は理解し難いのですが、その小さな空間こそが
出来上がりの作品の透明感・繊細さの秘密なのでしょう。
ほんとうに天女の羽衣みたいな(見たことないけど)、
連続の織模様は、万華鏡みたいな(ありますよね)優雅な作品。
展覧会会場のディスプレーも、光を上手く使った効果的な展示で、
現代ファイバーアート展のようです。
お仕立ての着物以外は、表裏どちらからも鑑賞できます。
ルーペご持参の方もたくさんおられました。
京都 大向デザイン事務所製の図録もモダンで素敵です。
芸術の秋京都は
「京都文化博物館」にて『京の小袖展』(10/29〜12/11)
「京都国立博物館」にて『細川家の至宝』(10/8〜11/23)
「京都市美術館」にて『ワシントン・ナショナルギャラリー展』
(9/13〜11/27)
京都のアート情報サイト
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『人間国宝 北村武資展』(〜10月30日)
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京都出身の(1935年〜)北村氏は、中学校卒業後
西陣の製織業に入り、龍村美術織物入社を経て、
古代織の再現の研究の第一人者としても有名です。
「羅(ら)」「経錦(たてにしき)」の二つの技の、
重要無形文化財保持者として現在も活躍されています。
今回の個展は、約130点の作品を堪能できます。
来年2月に東京国立近代美術館で、巡回展があります。
開会式にて、北村先生の御挨拶。
さすがお膝元の京都開催だけありまして、会場はいっぱい。
織りや着物の各界の方々も大勢みえてました。
乾杯の後、拍手が鳴りやまぬ前にオードブルは影も形もなく!?
これは、証拠写真になりましたね。
「羅」の歴史は古く、中国前漢時代からすでにあったという
ことが、遺跡の出土品から推測されています。
日本でも8世紀頃には織られるようになり、正倉院宝物にも
さまざまな羅が伝えられています。中世以降衰退したようです。
北村氏は、1972年に開催された「長沙馬王堆漢墓写真速報展」
の中国で発見された古代織羅に興味を覚え、再現とオリジナルを
完成させ発表してこられました。
羅は捩り織(もじりおり)の一種で、経糸緯糸の絡みの隙間に
空間が出来る網のような織地になります。
専門的な技術は理解し難いのですが、その小さな空間こそが
出来上がりの作品の透明感・繊細さの秘密なのでしょう。
ほんとうに天女の羽衣みたいな(見たことないけど)、
連続の織模様は、万華鏡みたいな(ありますよね)優雅な作品。
展覧会会場のディスプレーも、光を上手く使った効果的な展示で、
現代ファイバーアート展のようです。
お仕立ての着物以外は、表裏どちらからも鑑賞できます。
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芸術の秋京都は
「京都文化博物館」にて『京の小袖展』(10/29〜12/11)
「京都国立博物館」にて『細川家の至宝』(10/8〜11/23)
「京都市美術館」にて『ワシントン・ナショナルギャラリー展』
(9/13〜11/27)
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by mottainai-amata
| 2011-09-16 16:56
| 観てみよう展覧会
|
Comments(0)