2018年 04月 22日
木工川上嘉彦さん「原風景を歩く〜近江のみち」第2巻出版 |
鳥をモチーフにしたしおりや、モザイク寄木のバターケース、
真鍮と黒檀のカトラリーなどの素敵な作品でお世話になっています
木工作家の川上嘉彦さん。
お若い時から日本の里山を歩き、日本の原風景を記録するフィールドワークを
続けてこられました。美しい写真はもとより、現地で暮らす人々からの「語り」
を形に残すため随筆を書いてらっしゃいます。これまでグループサイトで発信
されてきた文章を編集して上梓されました。
「日本の原風景を歩く」初刊は、平成25年4月。
千早赤阪村の棚田、四万十川のほとり、京都北山の原生林など、
日本全国の原風景が登場します。
待ちに待った第2巻、今年の4月に刊行されました。
今回は「近江のみち」とサブタイトルが添えられました。
滋賀県琵琶湖とともにある風景と人の営み、目には見えない文化財などを
川上さんご自身で歩いて感じ入られたまゝに綴られています。
関西に住んでいても知らないことばかりで、とても新鮮に感じます。
歴史上では、京都は琵琶湖の足元にもおよびません。
本の導入部「はじめに」の一部を抜粋してみます。
「近江の海 夕波千鳥汝が鳴けば 心もしのに古思ほゆ」
柿本人麿の歌に代表されるように、琵琶湖は和歌や俳句や詩に詠われてきました。
琵琶湖は単なる大きな水瓶ではありません。湖上には、近江に押し寄せては
通り過ぎていった千数百年の歴史や古人の想いが漂っています。
湖底には、近江びとの哀しみが積もっています。
琵琶湖とは、神様が雪解け水にこの地の歴史や人びとの想いや哀しみを溶かして
生みだした作品なのです。
初刊、新刊ともに一冊¥1944(税込)です。
一般書店では販売されていませんが、MOTTAINAIクラフトあまたが
窓口を担当しております。
全国どこでも¥360のレターパックで発送できますので、
ご希望の方はお問い合わせください。
お振込み確認後(合計¥2304)、発送させて頂きます。
連絡先 でんわ075-531-5877
メール mottainai_amata@ybb.ne.jp
5月11日(金)〜24日(木)会期中無休
川上さんご在店20日(日)10:30〜16:30
今年も川上さんの展示会を開きます。
こちらもどうぞよろしくお願い致します。
皆さまのお越しをお待ち申し上げます。

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by mottainai-amata
| 2018-04-22 12:47
| 木工品/川上嘉彦
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