『銘酒会〜農と醸が一体化した酒造り〜』ご報告 |
そんな足元の悪い中、たくさんの日本酒ファンが集う
あまたの会『銘酒会』 今年は、なんと4回目。
「つぎはいつありますか?」のお声に応えて走ってきました。
企画者も前しか見てなくて、つい忘れておりました。
このたびも、たくさんのご参加有り難うございます。
名酒館タキモトの新谷さん、よろしくお願い致します。
新谷さんがまとめてくださった冊子は、全国の蔵元・
酒米の田を訪ねてこられた集大成。ただしNO.1となって
いますので、今後の方向が楽しみです。
「山田錦」「雄町」「亀の尾」「五百万石」・・・
酒米を用意して頂きました。実際見て触る機会なんて、
普通はないですよね。酒米の稲は丈がおおきいです。
食用のコシヒカリ(真ん中)と比べれば、よくわかります。
兵庫県吉川の田んぼを見るツアーに連れて行ってもらった
ときも、稲の一株の逞しさや、穂の実りの大きさ、長さなど
どの田も違うことに気が付きました。
原料米は専業の農家に任せておけばよい、収穫された米の
善し悪し、その結果だけの関わりだけでよい・・・
今回紹介して頂いた蔵元さんは、そういった考えのもとでは
酒造りをしていない蔵元ばかりです。
社長自らが風の動きを読み、土の香りを嗅ぎ、自然と対峙し
契約農家と共にいい原料作りを目指しておられます。
それが新谷さんの冊子のタイトルにある
《ドメイヌの生み出す名酒》《日本酒=農産物》
ドメイヌはフランスのワイン用語では、領土を所有した
ワイン生産者。自家農園を持つワイナリーです。
これは、日本酒においても当てはまると思います。
ドメイヌは、水にもモチロンこだわります。
各蔵元の「仕込み水」を飲み比べてみました。水の硬さ軟らか
さは、産地の気候風土によって、仕込みの米によっても変えられ
ています。
お酒の仕込み水なんて、めったに味わうことはないですよね。
そしてメインの名酒さまざま・・・
新潟県糸魚川「根知男山」神奈川県海老名「いずみ橋」大阪府
能勢郡「秋鹿」鳥取県若桜「辯天娘」・・・
比較として、ちょっとおもしろい新谷さんならではの選択は、
兵庫県灘「剣菱」老舗ブランド剣菱のおはなしは、酒屋さん
の知るこぼれ話が聞けて、場が盛り上がりました。
ならば主催側もアテにこだわります(笑)
糸魚川市の珍味「干し甘海老」「げんぎょ」(これは幻の魚と
書いてげんぎょ、深海魚みたいなグロテスクな風貌ですが、
炙ってマヨネーズで戴くと美味しい)
「350年来家伝謹製ゆべし」「えご」(青臭さのある寒天を
酢味噌で食べます)鳥取県太田酒造特製「若桜らっきょう」等
げんぎょは、七輪で炙りました。香ばしい香りです。
炙り・・といえば、今回大好評の
「焼おにぎり」お米は海老名のコシヒカリ。味噌は
海老名錦吟醸味噌です。新谷さんが用意してくださったのと、
弊店で焚いた土鍋ごはん。皆さん都合一合のごはんを
召し上がってます。お米を呑みながら、アテで食べるわ・・
みんなでわいわい食事するからでしょうね。一人でこんなに
進みませんよね。
新谷さんが大原の畑で作らはった「朝採りキャベツ」も陶板で
炙りました。甘味があって、塩や味噌を少しつけて食べると
美味しかったです。こちらも大きな一玉が皆さんのお腹の中に!!
美味しい=笑顔の処方箋です。
「こんな楽しい会は、月に一回やってもらわんと!」
初めてご参加頂いた奥様からの一言!
うーん、毎月はね、たいへんかも?(笑)
皆さん有り難うございました。新谷さんもお疲れ様でした。
また次回、さらに充実した会をめざします。
*参加者のYさまよりメールを頂きました。一部ご紹介させて
頂きます。誠に有り難うございます。励みになります。
<新谷さんの説明も興味深く、いつも何気なく飲んでいる日本酒も
奥が深いんだなぁと一段と愛おしくなりました。
お酒のあても本当に素材の味が生きているものばかりで、
幸せな時間でした。>
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この間は大阪東洋陶磁美術館、北斎展、正倉院展、これで撃沈しました。ちょっと欲張りすぎました。京都駅からおとなしくかえりました。
ぜひ銘酒会ご参加お待ちしております。
山ん山さんの美術館ツアーは、超ハードですね。
頭の中でいろんな時代が交錯していて、
ぐるぐる廻っていそうですね。
そこからのご上洛は、不利というもの。
また体勢を整えて、出陣なさってください!